動画広告の台本の書き方。悩み・解決・行動の流れと、そのまま使える例文
広告用の台本は、悩みへの共感、解決策の提示、根拠、行動の案内の順で組むと迷いません。20〜30秒を想定した台本例と、書いたあとの点検項目を紹介します。
広告用の台本は、オーガニックの投稿用台本と違い、最後に「見た人にしてほしい行動」がある点が特徴です。結論として、悩みへの共感、解決策の提示、根拠、行動の案内という流れで組むと、初めて書く人でも破綻しにくくなります。ここでは4つのパートの役割と、20〜30秒を想定した例を紹介します。長さの感覚は、1秒あたり話す文字数が多すぎないことを基準にしてください。
台本の4パートと役割
それぞれのパートに「書くこと」と「書かないこと」を決めておくと、情報が詰め込みすぎになりません。
- 共感(冒頭):相手の状況を1文で。商品名はまだ出さない
- 解決:その悩みをどう解決するかを1〜2文で。特徴を並べず1つに絞る
- 根拠:実際の使用場面、手順、お客様の声(許可を得たもの)など、納得の材料を1つ
- 行動:次に何をするか。場所・手段・期限を具体的に1文で
台本例:パーソナルジムの体験案内(約25秒)
以下は構成を示すための例です。表現や数字は、実際のサービスに合わせて根拠のあるものに置き換えてください。
- 共感:「ジムに入ったのに、続かなかった経験はありませんか?」
- 解決:「うちは最初の1か月、通う回数より『何をやるか』を一緒に決めることに時間を使います。」
- 根拠:「初回は、今の生活リズムを聞いてから、無理のない頻度を提案します。(体験の様子を映す)」
- 行動:「体験は予約制です。プロフィールのリンクから日程を選べます。」
成果を約束するような言い方(「◯kg減」など)は、根拠や条件を示せない限り避けてください。
書いたあとの点検項目
台本ができたら、声に出して読み、次の点を確認します。
- 1文が長すぎて息継ぎできないところはないか
- 専門用語や社内用語が残っていないか
- 「最高」「圧倒的」など、根拠のない形容が入っていないか
- 共感のパートと、解決のパートの話がつながっているか
- 行動の案内が、画面の文字でも読めるか
よくある失敗とその直し方
多いのは、特徴を何個も並べて「結局何が言いたいのか」が分からなくなる台本です。広告では訴求を1つに絞り、他の特徴は別の動画に回します。もう1つは、行動の案内が「詳しくはこちら」だけで、何をすればよいか分からないケースです。「予約ページから日程を選ぶ」のように、動作が想像できる言葉にしましょう。
台本づくりに迷う場合は、AIによる台本の添削を使い、冒頭と行動の案内だけでも見直してもらうと、書き直しの手間が減ります。最終的な表現の可否は、必ず自分で確認してください。
台本から編集へ渡す書き方
台本は、セリフだけでなく画面に映すものもセットで書くと、撮影と編集の手戻りが減ります。左にセリフ、右に映像と文字、のように2列で書く方法がおすすめです。たとえば「共感」のパートなら、セリフは1文、映像は悩む表情、画面の文字は10文字程度、といった具合です。
外部の撮影者や編集者に渡す場合も、この形式なら意図が伝わりやすく、修正のやり取りが短くなります。
同じ台本から派生版を作る
効果を比べたいときは、台本の1パートだけを差し替えた派生版を作ります。冒頭の共感を別の悩みに変える、行動の案内を「予約」から「相談」に変える、といった具合です。どのパートを変えたかを台本の名前に残しておくと(例:A-共感1、A-共感2)、結果を見返すときに迷いません。
台本の長さと情報量の目安
広告の長さは配信面や目的で変わるため、秒数に決まりはありません。ただし、情報量には限度があります。運用者の間では、1つの動画で伝える訴求は1つ、数字や固有名詞は多くても2つ程度に抑えるのが分かりやすいと言われています。
文字数で考える場合は、普通の速さで話して1秒あたり数文字程度に収まるよう、声に出して時間を計ります。台本が長すぎたら、削るのは「根拠」ではなく「特徴の羅列」からにすると、説得力を保てます。
台本で使うと注意したい言葉
広告の台本では、効果や実績を示す表現が問題になりやすくなります。「No.1」「最安」「絶対」といった言い方は、客観的な根拠がなければ使えません。根拠がある場合も、調査の時期や対象を明記する必要があります。
お客様の声を使う場合は、本人の同意を得ること、広告として使うことを伝えておくこと、個人の感想であり結果を保証しないと分かる形にすることが大切です。迷ったときは、数字や断定を減らして、事実だけを淡々と述べる書き方に切り替えると安全です。
台本を作る手順(実践ステップ)
台本づくりは、次の順番で進めると迷いません。まず、目的と相手を書き出します。次に、相手が抱えている悩みや状況を3つ挙げ、その中から最も共感されそうなものを1つ選びます。そして、その悩みに対して、自社が提供できる解決を1文で書きます。
続いて、解決の根拠となる場面や事実を1つ選び、最後に行動の案内を書きます。ここまでを箇条書きでまとめたあとで、話し言葉に直して台本にします。書き上げたら、時間を計って読み、長ければ削り、短ければ根拠を足します。最後に、禁止表現や根拠のない断定がないかを確認してから、撮影に進みます。
目的別の台本の組み方
来店を促す広告では、悩みの提示のあとに、店の雰囲気や接客の様子を見せ、場所と営業時間で締めます。購入を促す広告では、商品の使用場面を見せ、購入方法と条件を伝えます。相談や資料請求を促す広告では、悩みに共感したあと、相談の流れを簡単に説明し、気軽に連絡できることを伝えます。
目的によって、根拠のパートに入れる内容が変わります。来店なら雰囲気、購入なら使用感、相談なら流れの安心感が、行動の背中を押す材料になります。自社の目的に合わせて、4つのパートの重みを調整してください。
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