サプリ・プロテインを紹介するショート動画の注意点。薬機法に触れないための考え方
サプリやプロテインを動画で紹介するときに避けたい表現と、薬機法・景品表示法の基本的な考え方を、初心者向けに整理します。法的判断が必要な場合は専門家へ。
サプリメントやプロテインを動画で紹介する場合、最初に押さえるべきは「食品は病気の治療や予防をうたえない」という大原則です。結論として、効果効能を断定せず、成分や使い方、自分の感想といった事実に絞って話せば、リスクを大きく下げられます。ただし、法令の当てはめは個別の判断が必要です。この記事は一般的な考え方の紹介であり、法的助言ではありません。
薬機法と景品表示法、何が違うのか
薬機法は、医薬品や化粧品、医療機器などの品質や広告の適正を目的とした法律で、効能効果についての誇大な広告や、承認を受けていない医薬品の効能をうたうことなどを制限しています。一方、景品表示法は、商品やサービスの内容を実際よりも良く見せる表示を規制する法律です。
サプリやプロテインは一般的に食品の扱いですが、「飲めば血圧が下がる」「糖尿病が良くなる」のように、医薬品のような効能を示すと問題になる可能性があります。商品によって扱いが異なるため、紹介する前に、商品の区分や表示を確認しておくことが重要です。
避けたい表現の例
次のような言い方は、効能の断定や病気への言及として受け取られやすいので、避けるのが無難です。
- 「飲むだけで痩せる」「脂肪が燃える」などの効果の保証
- 「ガンに効く」「アトピーが治った」など、病気の治療や改善を示す表現
- 「医師も推奨」「専門家が認めた」など、根拠を示さない権威付け
- 「これを飲まないと老ける」のように不安をあおる表現
安全に話せる内容の軸
では何を話せばよいか。事実に基づく範囲として、商品パッケージに書かれた成分や内容量、飲み方のタイミング、味や溶けやすさ、価格、続けやすさなどがあります。感想を述べるときは「私は朝食代わりにしています」「甘さは控えめに感じました」のように、自分の体験の範囲にとどめます。
運動との関係で語る場合も、「トレーニング後のたんぱく質補給として私は使っています」のように、使用場面の紹介にとどめ、筋肉が増える、といった結果までは言い切らないでください。
提供を受けた商品は必ず明示する
企業から商品の提供や報酬を受けて紹介する場合は、その事実が視聴者に分かる形で示される必要があります。いわゆるステルスマーケティングは2023年10月から景品表示法の規制対象とされています。動画の冒頭付近と説明欄に、「PR」「広告」「提供」などを明確に表示してください。具体的な表示方法はプラットフォームの機能や公式ガイドも確認してください。
動画投稿前チェックリスト
投稿前に、次の項目を確認しましょう。
- 商品の効果や成分を、パッケージにない範囲で述べていないか
- 病名や症状名を、効果と結びつけて出していないか
- 他人の体験談や数値を、根拠なく紹介していないか
- PRや提供の表示が、見落とされない位置にあるか
- メーカー側のガイドラインがあれば、それに従っているか
企業案件の場合、メーカーが表現の確認を行うことがありますが、投稿者自身にも責任が生じる可能性があります。迷ったら専門家や所属事務所へ相談してください。
台本の組み立て例:飲み方レビューを30秒で
効能を語らなくても、商品紹介の動画は十分成立します。たとえば、0〜3秒で「運動後のたんぱく質補給に使っているプロテインです」と用途を示し、4〜12秒で味の種類や溶けやすさを実際に混ぜて見せ、13〜22秒で価格と内容量、続けやすいと感じた理由を話し、最後に「好みがあるので、気になる方は成分表示を確認してください」と締めます。
この構成には、効果の保証も病気への言及もありません。視聴者が知りたいのは、実際に買うかどうかの判断材料であり、その多くは味、価格、使い勝手といった事実で満たせます。
コメント欄や説明欄も広告表現の一部になりうる
動画本編に気をつけても、説明欄に「飲んで○kg減った」というコメントを固定したり、視聴者のコメントを引用して効果を示したりすると、全体として効果をうたっていると受け取られる可能性があります。口コミの引用や再投稿にも注意が必要です。
また、他社商品を引き合いに出して「あの商品はダメ」と貶める比較も、トラブルのもとになります。比較をするなら、事実に基づく項目(価格や容量など)にとどめ、優劣の断定は避けてください。
紹介前に自分で確認しておくこと
動画にする前に、商品の公式サイトやパッケージで、販売元・原材料・アレルギー表示・保存方法を確認しましょう。アレルギーを持つ視聴者もいるため、アレルギー表示への一言があると親切です。また、妊娠中や服薬中の人が使う場合の注意が書かれているなら、その点に触れておくと責任ある発信になります。商品に不安がある場合は、無理に紹介せず断る判断も、信頼を守る選択肢です。
まとめ
サプリ紹介で信頼を得る近道は、できないことを言い切らない姿勢です。使い方や感想を淡々と伝える動画のほうが、長期的に見ると信頼されやすい傾向があります。台本の段階で断定表現が混ざっていないか確認する用途には、Nobiru AIの台本添削も使えますが、法的な最終確認は専門家に任せてください。