メディア/PR表記・規制

美容・健康食品の紹介動画で気をつけたい表現。薬機法に配慮した言い換えの考え方

ショート動画編集部byNobiru AI
約7分で読めます

化粧品や健康食品の紹介動画では、効果効能の言い方に法律上の制約があります。言ってはいけない例と、体験談としての言い換えの考え方を整理します。

化粧品、医薬部外品、健康食品、美容機器などを紹介する動画では、効果や効能の言い方に法律上の制約があります。代表的なものが薬機法(医薬品医療機器等法)で、承認を受けていない商品について、病気の治療や予防、体の構造機能への作用をうたうと問題になるおそれがあります。この記事は法律の解説ではなく、動画を作る側が注意したい考え方の整理です。最終的な判断は、公的機関の情報や専門家に確認してください。

効果効能の表現が制限される理由

化粧品や健康食品で言える効果の範囲は、商品の区分ごとに決まっています。たとえば、化粧品は「肌を整える」「うるおいを与える」といった範囲の表現が基本とされ、「シミが消える」「治る」といった表現は認められていません。

投稿者が体験談として話した場合でも、商品の広告に関わる表示とみなされる可能性があります。「個人の感想だから大丈夫」とは限らない点に注意が必要です。

避けたい言い方の傾向

具体的な禁止表現の一覧は、公的な資料で確認する必要がありますが、傾向としては次のような言い方に注意が必要です。

  • 「治る」「改善する」など、病気や症状への作用を示す表現
  • 「シワがなくなる」など、体の構造を変えると受け取れる表現
  • 「飲むだけで痩せる」など、効果を保証するような表現
  • ビフォーアフターで、効果を強く印象づける見せ方
  • 医師や専門家が推奨しているかのような言い回し

表現の可否は、商品の区分(化粧品、医薬部外品、健康食品など)と、広告主の確認によって異なります。広告主から提供された表現ガイドがあれば、必ずそれに従ってください。

体験談としての言い換えの考え方

言い換えのポイントは、商品の効果ではなく、自分の使用感や使用状況を話すことです。

  • 「シミが薄くなった」→「香りが好きで、毎日のケアの時間が楽しみになりました」
  • 「肌が治った」→「使い始めてから、つけ心地が気に入っています」
  • 「痩せた」→「食事の習慣を整えるきっかけになりました」(事実の範囲で)

ビフォーアフターの扱い

ビフォーアフターは分かりやすい反面、効果を実際以上に見せる危険があります。照明、角度、メイクの有無などの条件が違えば、変化の見え方も違います。使う場合は条件を同じにし、個人の感想であることと、効果には個人差があることを示します。それでも誇張に見えるなら、使わない判断も必要です。

台本の例:安全寄りの言い回し

化粧品の紹介の場合、「肌荒れが治った」ではなく、「朝のスキンケアの時間が楽しみになった」「テクスチャーが軽くて重ね付けしやすかった」といった、使用感と感想を中心にします。成分や効果について話すときは、パッケージに書かれている表示の範囲を「公式の説明では〇〇とされています」と引用の形にします。そのうえで、「効果の感じ方には個人差があります。広告を含みます」と添えます。

ケース:インフルエンサー本人の責任

広告主から提供された台本をそのまま読み上げた場合でも、投稿者として発信した内容に責任を問われる可能性があります。「言われた通りにしただけ」では済まないことがあるため、内容を自分でも確認する姿勢が大切です。疑問のある表現は、広告主に根拠や表現の可否を確認し、納得できなければ修正を依頼しましょう。それでも修正されない場合は、案件を断る判断も必要です。

チェックリスト:公開前の点検

公開前に、次の点を確認します。

  • 商品の区分(化粧品か医薬部外品か健康食品かなど)を確認した
  • 広告主の表現ガイドがあればそれに沿っている
  • 効果を断定する言葉を使っていない
  • 体験談は、事実の範囲で、個人差があることを添えた
  • ビフォーアフターは条件を揃え、強調しすぎていない
  • 広告であることを示す表示を入れた

体験談を書く際の考え方

体験談は、実際に使用して感じたことをそのまま話すものです。「合わなかったので使うのをやめた」という経験も、立派な体験談です。良い評価ばかりを集めて、実際より好意的に見せるような編集は、誤認を招くおそれがあるため避けましょう。

ケース:成分を紹介するとき

成分の説明も、表現に注意が必要です。公式が表示している成分の名称や、一般的に知られている説明を、出典を示して紹介する程度にとどめます。「この成分が〇〇に効く」と断定するのではなく、「公式の説明では、〇〇の目的で配合されているとされています」といった表現にします。成分の説明は、確認できていない情報を断定しないことが原則です。

PR案件での進め方

広告主から提供された台本や表現を、そのまま使うときも、内容を確認する姿勢が大切です。疑問があれば質問し、合わない表現は変更を相談します。投稿者として表示を行う以上、誤解を招く表現をそのまま発信すると、自分の信頼にも影響します。

医療に関わる悩みを持つ視聴者に対しては、「気になる症状がある場合は医療機関に相談してください」という一言を添えることも、配慮として有効です。

この記事に関連する機能

台本添削を見る