ショート動画のジャンルは絞るべき?狭すぎ・広すぎを判断する3つのチェック
ジャンルは狭いほど良いとは限りません。ネタ切れせず、見る人が一言で説明できる広さが目安です。狭すぎ・広すぎの見分け方と、ちょうどよい範囲に調整する方法を解説します。
ジャンルは『ネタが100本思いつく広さ』で、かつ『見た人が一言で説明できる狭さ』に収めるのが目安です。絞れと言われて極端に狭くすると、10本目でネタが尽きて続かなくなります。逆に広くしすぎると、動画ごとに見る人が入れ替わり、チャンネルとして覚えてもらえません。
ここでは、狭すぎ・広すぎを自分で判断するための3つのチェックと、範囲の調整方法を紹介します。数字で白黒つける基準はありませんが、運用者の間でよく使われる考え方を実例に当てはめて整理します。
チェック1:ネタを100本書き出せるか
最初のチェックは単純です。10分でテーマ案を書き出し、30個を超えて手が止まるなら、その範囲は狭めすぎの可能性があります。『100円ショップの収納グッズ』だけでは早く尽きますが、『一人暮らしの収納の悩み』なら、玄関・キッチン・クローゼットと領域が広がり、悩みから逆算して無数に作れます。
狭さは『モノ』ではなく『悩みや目的』で切ると、続けやすくなります。商品や場所で切ると有限ですが、人の悩みは尽きません。
チェック2:初見の人に一言で説明できるか
次に、チャンネルの紹介を『◯◯な人のための△△』の一文で言えるか試します。言えない場合は広すぎです。『日常を発信しています』『好きなことを紹介します』は、見る側にとって保存や登録の理由がありません。
一文にしたときに、見る人の側が主語になっているかも確認してください。『私の暮らし』ではなく『一人暮らしの食費を月の予算内に収めたい人のための工夫』のように、相手の得を書きます。
チェック3:自分が1年飽きずに話せるか
市場がありそうでも、自分が興味を持てないジャンルは続きません。逆に、好きでも他人の悩みと結びつかない趣味は、見られる理由が作れません。重なる部分に絞るのが現実的です。
次のように、3つの円を紙に描いて重なりを探すと整理しやすくなります。
- 自分が詳しい、または学び続けられること
- 特定の誰かが困っていて、答えを探していること
- 動画で見せると伝わる(動きや変化が見える)こと
ジャンルの広さを決める前の10分ワーク
具体的に試せるワークを紹介します。タイマーを10分にセットし、候補ジャンルについて『見る人が検索しそうな悩み』を思いつくだけ書きます。この段階では質を気にせず、数を優先します。
10分後に数えて、20個以上あれば続けられる見込みがあります。10個未満で止まるなら、別の悩みの軸を足して広げる余地を探します。逆に、書き出した悩みがばらばらで、同じ人が全部気にするとは思えないなら、広すぎです。2〜3個のまとまりに分け、その中で一番自分が話せるものを選んでください。
広すぎ・狭すぎの具体例で考える
たとえば『ダイエット』は広すぎる代表例です。運動、食事、メンタル、筋トレの種目と、見る人の層がまったく違います。『デスクワークで座りっぱなしの人が、仕事の合間に1分でできる腰回りのケア』なら、悩みも状況もはっきりします。
逆に狭すぎる例は『特定の1商品のレビューだけ』です。その商品に関心がある人しか見ず、新作が出なければネタが止まります。このときは『その商品を買う前に迷う人向けの比較』のように、検討という悩みの軸で一段広げます。広げるときは、必ず見る人の状況を基準にしてください。
途中で範囲を変えるときの注意
投稿を始めてから範囲を変えたくなることもあります。そのときは、急に違う内容へ飛ばず、隣接するテーマを数本挟んで反応を見るのが安全です。反応がよければ比率を増やし、よくなければ元に戻せます。
方向転換そのものの手順は別の記事で詳しく扱っていますので、ここでは『少しずつ試して判断する』という方針だけ押さえてください。
広さを決めたあとの確認チェックリスト
最後に、決めた範囲が適切かを確認する短いチェックリストです。投稿を始める前にもう一度見直してください。
- 紹介の一文が『◯◯な人のための△△』の形で言えるか
- ネタを書き出して20個以上、できれば50個ある見込みがあるか
- 自分の経験や学びがそのジャンルで半年以上続く見込みがあるか
- 同じ人が2本目、3本目も続けて見たくなる関連性があるか
- 最初の30本で試して、合わなければ調整する前提で始められるか
チェックが埋まらなくても、始めてはいけないわけではありません。仮決めで投稿を始め、数字と反応で修正する方が結果的に早いことが多いです。
よくある質問:絞ると本当に伸びやすいのですか
『絞った方が伸びる』と言われるのは、見る人にとって何のチャンネルかが分かり、プラットフォーム側も誰に見せればよいか判断しやすくなる、という考え方によるものです。ただし、絞れば伸びるという保証はなく、仕組みの詳細も公開されていません。大切なのは、絞ること自体ではなく、特定の誰かの悩みに深く答えることです。
もう一つよくある疑問が『人気ジャンルに入るべきか、空いているジャンルを狙うべきか』です。人気ジャンルは見る人が多い反面、競合も多くなります。空いているジャンルは競争が少ない反面、そもそも需要が小さい場合があります。迷ったときは、需要がある大きなジャンルの中で、競合が手薄な状況や層を探す『大きな市場の中の小さな場所』が現実的な選択になります。
狭すぎ・広すぎの調整例
広すぎる場合は、ペルソナか状況で絞ります。『料理』を『平日夜に15分以内で作りたい人』にするイメージです。狭すぎる場合は、同じ悩みを持つ人の隣接領域を足します。『ベランダでのミニトマト栽培』が狭いなら、『初心者の家庭菜園で失敗しやすいところ』まで広げられます。
広げるときも、軸となる読者は変えないのがポイントです。読者が同じであれば、視聴者は新しいテーマにも違和感なく付いてきます。まず20〜30本を投稿し、反応が集まった方向に寄せて調整するやり方が、机上で悩み続けるより早く確かな答えに近づきます。
ジャンルの正解は投稿前には分かりません。『絞るか広げるか』で悩み続けず、期間を決めて試す前提で進めてください。
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