動画広告からのクリックが売上につながらない。広告とランディングページの内容をそろえる方法
広告で関心を持った人が、遷移先のページで迷うと離れてしまいます。広告と遷移先の言葉・見た目・行動の案内をそろえる考え方と、見直しの手順を整理します。
動画広告のクリックは増えているのに、予約や購入につながらない場合、原因が動画ではなく遷移先のページにあることがあります。結論として、広告で約束した内容と、遷移先で最初に目に入る内容をそろえるだけで、離脱が減る可能性があります。ここでは、広告と遷移先を一致させる考え方と、見直しの順序を整理します。数字の改善幅は状況によるため、断定はしません。
なぜ広告と遷移先がずれると離れるのか
広告を見てクリックした人は、広告で見たものの続きを期待しています。ところが、遷移先のトップページが表示され、探している情報が見つからなかったり、広告で見た商品が見当たらなかったりすると、「ここじゃない」と感じて戻ってしまいます。
特に縦型のショート動画は、スマホで見て、そのままスマホでページを開く人がほとんどです。小さな画面で情報を探す手間は、パソコンより大きな負担になります。
そろえるべき4つの要素
次の4点を、広告と遷移先で一致させます。
- 言葉:広告で使った表現(商品名、悩みの言い方)を、ページの見出しにも使う
- 見た目:動画内の商品やキャッチコピーを、ページの最初の画面にも置く
- 内容:広告で紹介したものをすぐ見つけられる。別のページを探させない
- 行動:広告の最後で案内した行動(予約、購入)を、ページ上で最初に実行できる
見直しの手順
まず、自分でスマホを使い、広告をタップして遷移先まで進みます。1画面目で、広告の続きだと感じられるかを確認します。次に、行動までの手数を数えます。入力項目が多い、会員登録が必須、ボタンが見つけにくいといった点は、離脱の原因になります。
家族や同僚など、広告を知らない人に同じ操作をしてもらい、迷う場所を観察するのも有効です。自分では気づかない引っかかりが見つかります。
広告ごとにページを分ける考え方
広告の訴求が複数ある場合、1つのページですべてに対応しようとすると、情報が増えて分かりにくくなります。たとえば「初回の体験」と「回数券」の訴求では、行き先を分けたほうが、見る人は迷いません。
ただし、ページを増やすと管理の手間も増えます。小規模な事業者は、まず最も大事な訴求1つに専用のページを作り、効果を確かめてから広げるのが現実的です。ページ内の表示や価格の表現は、景品表示法などのルールに沿って確認してください。
計測しながら改善する
ページの変更も、一度に多くを変えると原因が分かりません。見出し、ボタンの位置、入力項目の数など、変える点を1つに絞り、前後の数字を記録します。表示の速度も大切で、画像が重くて開くのに時間がかかると、離脱の原因になります。スマホの通信環境でも確認しましょう。
具体例:整体院の広告と遷移先をそろえる
ある整体院が、「デスクワークの肩の重さ」を訴求した動画広告を出したとします。クリックすると、院のトップページが開き、メニューが10種類並んでいたら、見る人は「肩の相談はどれだろう」と迷います。
改善するなら、広告の遷移先を専用ページにして、見出しを「デスクワークの肩の重さのご相談」と広告と同じ言葉にし、体験の予約ボタンを最初の画面に置きます。症状の改善を約束する表現は避け、初回の流れや所要時間など、事実を伝える内容にします。医療に関わる表現は、広告のガイドラインを確認してください。
見直しのチェックリスト
遷移先の確認に使える項目をまとめます。
- 広告のキャッチコピーと、ページの見出しが同じ言葉か
- 1画面目に、広告で見た商品や写真があるか
- 行動のボタンが、スクロールせずに見つかるか
- 入力項目は必要最小限か
- スマホで、表示が崩れず、素早く開くか
- 価格や条件が、広告と一致しているか
よくある失敗と対処
失敗1:広告ではクーポンを訴求したのに、遷移先でクーポンの場所が分からない。対処は、ページの最初の画面にクーポンの案内を置くことです。失敗2:広告は商品Aなのに、商品の一覧ページに飛ぶ。対処は、商品Aの個別ページを遷移先にすることです。失敗3:スマホで見ると表示が崩れる。対処は、実機で確認し、必要ならページの作りを見直すことです。
小規模な事業者は、ホームページの作り直しが難しいこともあります。その場合は、既存のページの一部(見出しや最初の画像)を変える、予約システムの専用ページを遷移先にする、といった小さな改善から始めましょう。
広告と遷移先の担当が別の場合
動画を作る担当と、サイトを管理する担当が別だと、訴求の言葉がずれやすくなります。広告を公開する前に、使うキャッチコピー、画像、条件を共有し、遷移先に反映できるか相談する場を設けましょう。
外部の制作会社に遷移先を依頼している場合は、変更の依頼から反映までの期間を確認しておきます。広告の開始日に間に合わないと、せっかくの配信が無駄になります。公開前に、リンク先の動作確認を担当者全員で行うのも有効です。