メディア/チーム運用

ショート動画1本の制作工数の見積もり方。工程別に記録して人員を決める

ショート動画編集部byNobiru AI
約7分で読めます

ショート動画1本にかかる作業時間を工程別に記録し、週の本数と必要な人員を見積もる方法を解説。数字を断定せず、自社実績から出す手順です。

ショート動画1本の制作工数は、一般的な目安を探すより、自分たちの運用で「企画・撮影・編集・確認・公開」の5工程の時間を数本分だけ記録するのが、最も正確で役に立つ見積もりになります。動画の種類、素材の量、使うツール、担当者の慣れによって、必要な時間は大きく変わるため、他人の数字を当てはめてもずれます。この記事では、記録の取り方と、人員や本数の計画への使い方を整理します。

工数を測る目的

工数を見積もる目的は、無理のない本数と体制を決めることです。「週に5本出したい」と思っても、実際の作業時間を把握していないと、計画が崩れます。工数が分かれば、「この本数を出すには、週に何時間必要か」「誰がどの工程を担当すればよいか」「外注すべき工程はどれか」を具体的に判断できます。

記録する工程

次の5工程に分けて、時間を記録します。

  • 企画・台本:ネタ出しから台本の完成まで
  • 撮影:準備、撮影、片付け、素材の整理
  • 編集:カット、字幕、音、書き出し
  • 確認・修正:初稿の確認、修正の依頼、修正版の確認
  • 公開:説明文・タグの作成、予約設定、公開後の確認

記録は、スマホのタイマーや、簡単な記録表で十分です。厳密な分単位でなくても、15分刻みなど、続けられる粗さで構いません。

粗く始めて、傾向を見る

記録の取り方のコツは、最初から細かく測りすぎないことです。工程ごとの合計時間だけでも、傾向は十分に分かります。慣れてきたら、編集工程をさらに細かく分けて、どこに時間がかかっているのかを見つけます。

また、数本の記録を取ったら、平均値だけでなく、最も短かった時間と最も長かった時間も見てください。ばらつきが大きい場合は、動画の種類によって工数が大きく異なる可能性があります。種類別に平均を出すと、計画の精度が上がります。

週の本数を逆算する

記録が集まったら、週の計画に当てはめます。たとえば、1本あたりの合計時間が分かれば、週にかけられる時間から、無理のない本数を逆算できます。計算式は単純で、「週に使える時間÷1本あたりの合計時間」です。ここに、予備の時間と、確認・修正の待ち時間を加味してください。

工数に確認や修正の待ち時間は含まれないことが多い点にも注意が必要です。作業時間は短くても、待ち時間のせいで公開までの日数が延びることがあります。作業時間と経過日数は別の指標として管理しましょう。

外注・分担・効率化の判断に使う

人員や外注の判断にも、工数が役立ちます。最も時間がかかっている工程を特定し、その工程を分担するか、外注するか、効率化するかを検討します。たとえば編集に時間の大半を使っているなら、編集を外注することで、企画や撮影に時間を回せます。逆に、企画に時間がかかっているなら、ネタの管理表や企画会議の仕組みで効率化できるかもしれません。

外注する場合の費用は、依頼内容や相手によって異なります。工数のデータは、見積もりを依頼する際の説明材料にもなり、条件の話し合いがスムーズになります。

記録は期間を決めて行う

工数の記録を、長期間続ける必要はありません。最初の1か月ほど記録して傾向をつかみ、その後は、運用を変えたときだけ再度記録する方法が現実的です。新しいツールを導入した、担当が変わった、動画の種類を変えた、といったタイミングで測り直すと、変化の効果も確認できます。

数字にとらわれすぎず、時間を測ること自体が負担にならないよう注意してください。記録の目的は、無理のない運用を作ることです。

記録の例

工数の記録の例です。「2026W43-01:企画・台本1.0h/撮影0.5h/編集2.0h/確認・修正1.0h/公開0.5h/合計5.0h」のように、動画ごとに記入します。5本分を記録し、工程ごとの平均を出すと、その運用での標準的な工数が見えてきます。数字は例なので、自分の運用の実績を記録してください。

見えにくい時間も記録する

工数を考える際に忘れがちなのが、準備や片付けの時間、連絡や確認のやり取りに使う時間です。これらは小さな時間の積み重ねですが、動画の本数が増えると大きな負担になります。見えにくい時間も、「その他」として記録に含めておくと、実態に近い見積もりになります。

記録から施策を考える

工数の考え方を実例で確認します。週に3本を出したい個人運営者が、記録の結果、1本あたり合計で数時間かかると分かったとします。週に使える時間がそれより少ないなら、本数を減らすか、どこかの工程を短縮する必要があります。まとめ撮りで撮影の準備を共通化する、テンプレートで字幕作業を減らす、といった工夫の効果も、工数を測っておけば、前後比較で確認できます。

慣れと動画の種類による変化

工数の見積もりに注意したいのは、慣れによる変化です。始めたばかりの頃は、同じ作業でも時間がかかります。最初の数本の記録をそのまま長期計画に使うと、実際より多めの見積もりになります。ある程度慣れた段階で、記録を取り直し、計画を更新してください。逆に、複雑な企画が増えると、工数は増えます。動画の種類ごとの工数を分けておくと、柔軟に見積もれます。