企画ジャンル別に成績を比べる。シリーズ・テーマごとのタグ付け分析のやり方
どの企画が伸びているかは、動画ごとに「企画タグ」を付けて集計すると見えてきます。タグの決め方、比べ方、広げる・やめる判断までを整理しました。
チャンネルの成績を企画のジャンル別に比べると、「何を増やし、何をやめるか」の判断がしやすくなります。方法は簡単で、投稿ログに「企画タグ」の列を作り、動画ごとに1つのタグを付けて、タグごとの中央値を比べるだけです。この記事では、タグの決め方、比較のしかた、判断の基準を説明します。
企画タグの決め方
タグは、3〜6個の「コンテンツの柱」を想定して作ります。たとえば雑貨店なら「使い方」「新商品」「裏側」「お客様の質問」「あるある」といった具合です。1本の動画に複数のタグを付けたくなりますが、集計が複雑になるので、主たるテーマ1つに絞ります。
タグの名前は短く、意味が重ならないようにします。あいまいなタグ(「その他」が多いなど)が増えたら、柱の設計を見直す合図です。
集計の方法
タグごとに、本数、再生数の中央値、最後まで見られた割合の中央値、保存や共有の割合を出します。スプレッドシートのピボットテーブルを使うと、手間が減ります。ただし、本数が少ない(3本未満など)タグは、まだ判断できないので、「様子見」と記載します。
結果の読み方と判断
比較の例を考えます。「使い方」が最後まで見られた割合で上位、「裏側」が再生数で上位、「新商品」はどちらも低め、という結果が出たとします。このとき、「新商品」をただちにやめるのではなく、見せ方に問題がないかを先に確認します。紹介の仕方を変えたうえで、再度数本試して、それでも低ければ頻度を下げる判断をします。
- 増やす:割合の指標が安定して高い企画
- 改善して再挑戦:本数が少ない、または見せ方に課題が見える企画
- 頻度を下げる:数本改善しても低く、手間も大きい企画
- 別枠で維持:数字は低いが、ブランドの世界観や信頼づくりに必要な企画
シリーズ化の判断
伸びたタグは、シリーズ化すると運用が楽になります。企画の型が決まっているため、撮影や編集の手間が小さくなり、視聴者にも「この曜日はこの企画」と覚えてもらいやすいからです。ただし、シリーズが長く続くと飽きられることもあるため、中央値の推移を月ごとに見て、下がり始めたら型を少し変えます。
具体例:雑貨店アカウントの集計
直近30本を5つのタグに分け、タグごとの中央値を出したとします。「使い方」は8本で最後まで見られた割合が高く、「裏側」は5本で反応が多く、「新商品」は6本で全体に低めだった、という結果が出ました。この場合、「使い方」を週2本に増やし、「新商品」は見せ方を変えて3本試す、と決められます。
定性的な情報も加える
数字だけでは分からない価値も考慮します。たとえば「お客様の質問」というタグは、数字は平凡でも、店頭での会話が増え、信頼づくりに役立っているかもしれません。数字と現場の声を組み合わせ、総合的に判断しましょう。判断の根拠は、メモとして残すと、あとで見直しやすくなります。
月次で見直す
タグの集計は月次で更新し、増やす・改善・減らすの判断を見直します。3か月分の推移を見ると、一時的な変動か、傾向かの区別がつきます。企画の柱の数は、3〜6個程度が管理しやすいです。柱が増えすぎたら、似たものを統合してください。
チェックリスト
企画別の分析を始める前の確認項目です。
- 企画の柱は3〜6個に整理したか
- 1本の動画に付けるタグは1つか
- 各タグの本数は3本以上あるか
- 中央値で比べているか(平均だけで見ていないか)
- 数字の低い企画に、数字以外の価値がないか確認したか
タグ分析を始める最初の一歩
最初は難しく考えず、直近15〜20本の動画を見て、テーマごとにざっくり分けてみてください。付箋やメモに動画の名前を書いて、似たもの同士をグループにするだけでも構いません。できたグループに名前をつければ、それが企画タグの原型です。次に、それぞれのグループの数字を並べます。この作業は1時間ほどで終わります。
分けてみると、自分では意識していなかった偏り(同じ企画ばかり出していた、など)に気づくことがあります。その気づきだけでも、分析の価値は十分にあります。
よくある失敗
よくある失敗は、タグを細かくしすぎて、各タグの本数が少なくなり、判断できなくなることです。もうひとつは、成績の良いタグだけに偏って、新しい企画を試さなくなることです。全体の2割程度は新しい企画に使う、といった枠を作ると、改善と探索のバランスが取れます。
また、数字の低い企画でも、フォロワーや顧客に喜ばれているものがあります。コメントや店頭の声など、数字以外の情報も含めて判断してください。
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