メディア/チーム運用

編集者に動画素材を渡す方法。クラウド共有の選び方と容量・権限の注意点

ショート動画編集部byNobiru AI
約6分で読めます

撮影した動画素材を編集者へ安全に渡す方法を解説。共有手段の選び方、フォルダ構成、権限設定、容量と期限、渡した後の整理まで整理します。

編集者への素材の受け渡しは、クラウドの共有フォルダに「素材」「指示書」「完成データ」の三つを置く方式にしておくと、トラブルが少なくなります。メールやチャットへ直接添付する方法は、容量や取り違えの問題が出やすく、本数が増えるほど管理が大変です。この記事では、共有手段の選び方、権限設定、容量の注意点を整理します。

共有手段の選び方

素材の共有手段は、おおまかに三つに分かれます。クラウドストレージの共有フォルダ、ファイル転送サービス、チャットツールの添付です。常に同じ相手とやり取りするなら、共有フォルダが向いています。フォルダの中身が更新されるたびに通知を出せば、見落としも減ります。

ファイル転送サービスは、単発の受け渡しには便利ですが、保管期限があり、あとから探しにくい点に注意が必要です。チャット添付は容量の上限に引っかかりやすく、動画素材には向きません。各サービスの容量や期限、料金は変わりやすいため、利用前に公式の案内で最新の条件を確認してください。

フォルダ構成の例

共有フォルダは、案件ごとに次の構成にしておくと、編集者が迷いません。

  • 01_素材:撮影したままの動画と画像(元データは変更しない)
  • 02_指示書:今回の指示書、台本、参考動画のリンク
  • 03_初稿:編集者が提出するデータ
  • 04_修正:修正指示と、修正後のデータ
  • 05_完成:最終版と公開用データ

フォルダ名の頭に数字を付けると、並び順が固定され、作業の流れも伝わります。ファイル名のルールは別の記事で扱っています。

権限は必要な範囲だけに絞る

権限の設定は特に注意が必要です。編集者に渡すのは、必要な案件のフォルダだけにして、アカウント全体のストレージへの権限は渡さないようにします。閲覧のみで足りる素材フォルダは閲覧権限にし、提出用のフォルダだけを編集可能にしておくと、うっかり元素材を消されたり上書きされたりする事故を防げます。

公開前の商品情報や顧客が映り込む素材を扱う場合は、共有リンクを「リンクを知っている全員」ではなく、特定のアカウントに限定してください。案件が終わったら、権限を見直して解除する習慣も大切です。

容量とアップロード時間を見込む

容量の面では、スマホで撮った高画質の動画はサイズが大きくなりやすく、アップロードに時間がかかります。撮影から受け渡しまでの時間を見込んで、納期を決めるようにしてください。編集者側でも、素材をダウンロードする時間が必要です。

また、撮影日ごとにまとめて渡すのか、1本ずつ渡すのかも決めておくと、作業の見通しが立ちます。まとめて渡す場合は、どの素材がどの動画向けなのかを書いた一覧を添えておくと、編集者が素材の対応関係を探す手間を省けます。

渡した後の管理とバックアップ

渡した後の管理も重要です。編集が終わった素材は、元データのバックアップを自分の側にも必ず残してください。共有フォルダだけに置いていると、権限の変更や誤操作でデータを失う可能性があります。バックアップの場所を決め、案件完了時に整理する日を決めておきましょう。

受け渡し方法は、最初に編集者へ説明し、相手の環境でも問題なく開けるか、1本で試すのがおすすめです。相手の通信環境や端末によって、最適な手段は変わります。

素材を渡すときの連絡文の例

素材を渡す際の依頼文の例です。「共有フォルダに今回の素材をアップしました。01_素材に元データ、02_指示書に指示書と台本が入っています。素材は変更せず、コピーして作業してください。初稿は◯日までに03_初稿へお願いします。権限は◯日までの期間に限定しています。」

この文面に、フォルダの場所、触ってよい範囲、提出先、期限をまとめて入れておけば、受け取った編集者がやることに迷いません。

受け渡しでよくある失敗

受け渡しでよくある失敗は三つあります。一つ目は、素材が途中までしかアップロードされていないことに気づかず、編集者が欠けた素材で作業を始めてしまうことです。アップロード完了後に、ファイル数を連絡文に書いておくと確認できます。二つ目は、素材を後から差し替えたのに連絡せず、古い素材で編集が進むことです。差し替えたら必ずチャットで知らせます。三つ目は、元データをそのまま渡して、編集者側で削除や上書きが起きることです。権限と、バックアップで防ぎましょう。

機密性の高い素材の扱い

個人情報や機密に関わる素材を扱う場合は、受け渡しのルールをさらに厳しくします。たとえば、店舗の顧客が映り込んだ動画、未発表の商品が映る素材、社内の会議映像などは、共有範囲を限定し、編集者以外が見られないようにします。作業後のデータ削除を依頼する場合は、削除してほしい期限も明記してください。

さらに、編集者が自分のPCや外部ストレージに素材を保存することがあります。その取り扱いについても、契約書や取り決めの中に含めておくと安心です。法的な扱いが関わる場合は、専門家に相談してください。素材の取り扱いについては、秘密保持に関する別記事でも触れています。

手順書にしておく

受け渡しのルールは、編集者が増えたときにも使えるよう、手順書にしておきます。「フォルダを作る→権限を設定する→素材をアップする→連絡文を送る→受領の返信を確認する」の5ステップを書き出し、誰が担当しても同じ手順で渡せるようにします。受領の返信を確認する工程を入れておくと、素材が届いていないまま日数が経つ事故を防げます。