縦型広告で文字が隠れる?セーフゾーンの考え方と、テロップを置く位置
縦型広告では、画面の上下や右側にアプリの表示が重なり、文字や人物が隠れることがあります。正確な範囲は配信面ごとに異なるため、確認の手順と置き方の基本を整理します。
縦型広告で「作ったときは見えていた文字が、配信画面では隠れていた」というトラブルは珍しくありません。結論として、重要な情報は画面の中央寄りに置き、端に近い部分は飾りにとどめるのが基本です。ただし、隠れる範囲の具体的な数値は配信面(ショート、リール、TikTokなど)や時期によって変わります。ここでは数値を決めつけず、確かめ方と置き方の考え方を説明します。
なぜ文字が隠れるのか
縦型の動画は、再生画面の上にアカウント名、説明文、ボタン類、いいねなどのアイコンが重なって表示されます。広告の場合はさらに「詳細を見る」などの行動ボタンが表示されることもあります。そのため、画面の下部や右側は、動画の内容が見えにくくなりやすい領域です。
また、機種によって画面の縦横比や切り欠き(ノッチ)が異なり、同じ動画でも見え方が変わります。
セーフゾーンの確かめ方
最新の安全な範囲を知るには、次の手順が確実です。
- 各プラットフォームの広告仕様・クリエイティブのガイドを公式ヘルプで確認する
- 広告管理画面にプレビュー機能があれば、入稿前に確認する
- 実際にテスト配信か非公開の投稿として、自分のスマホで見る
- できれば画面サイズの異なる端末2種類で見比べる
仕様ページの内容は更新されることがあるため、制作のたびに最新の情報を確認してください。
テロップと人物の置き方の基本
重要な文字(価格、期限、行動の案内)は、上下の端から余裕をとった中央寄りに置きます。人物の顔も、頭が切れたり下のボタンで隠れたりしないように、中央から少し上に収めると安全です。
一方、背景の模様やロゴの透かしのような、隠れても困らないものは端に置いて構いません。文字の量は1画面に2行程度までに抑え、背景と文字の色に十分な差をつけます。
制作時の運用ルール
毎回悩まないために、自社の制作ルールとして「余白の目安」を決めておくと便利です。たとえば編集ソフトに、中央に収めるための枠線(ガイド)を引いたテンプレートを作り、全員がそれを使います。
投稿前には、「文字が隠れていないか」を確認する項目をチェックリストに入れましょう。字幕の自動生成を使う場合も、位置が端に寄りすぎていないか、仕上がりを必ず目で確認してください。
よくある失敗例
最もよくあるのは、価格や期限の情報を画面の最下部に置いて、行動ボタンと重なり読めなくなるケースです。次に、右側に重要な文字を寄せてしまい、いいねやシェアのアイコンの下に隠れるケースがあります。また、字幕の自動生成の位置をそのままにして、下部の説明文と重なる場合もあります。
これらは、入稿前の実機確認で防げます。広告は費用がかかるので、公開前の確認はいつもより丁寧に行ってください。
チームで共有するための簡単なテンプレート
制作担当と確認担当が別の場合は、確認用のスクリーンショットを共有する手順を決めておくと便利です。入稿用の動画と、実機での見え方のスクリーンショットをセットで残し、問題があった場合はどこが隠れたかを書き込みます。これを蓄積すると、自社の制作ルールが自然に整っていきます。
文字以外で気をつけたい要素
文字だけでなく、商品そのものも端に置くと隠れる場合があります。商品を見せたいシーンでは、中央に配置して撮影し、背景が余った部分にだけ余白を作るとよいでしょう。
また、配信面によっては、動画の上に「広告」や「スポンサー」などの表示が出ます。これを隠したり、偽装したりすることはできませんし、してはいけません。広告であることが伝わる表示は、そのまま受け入れて、動画の中でも不自然に広告であることを隠さない作りにしましょう。
配信前の最終チェックの流れ
入稿前のチェックは、次の順で行うとミスが減ります。まず、編集ソフトの画面で、中央の枠内に重要な要素があるか確認します。次に、書き出した動画をスマホに入れ、全画面で再生します。そのうえで、アプリ上のプレビューや非公開投稿で、実際のUIを重ねた見え方を確認します。
最後に、別の端末か、家族や同僚のスマホでもう一度確認します。ひとりの目だけでは気づかない見落としが、意外に見つかります。この手間は数分で済みますが、広告費の無駄を防ぐのに役立ちます。
配信面が変わったときの考え方
同じ動画を複数の配信面に出す場合、一つの配信面に合わせて作ると、別の面で文字が隠れることがあります。両方に対応するには、重要な要素を共通して安全な中央寄りの領域に収めるのが現実的です。
また、プラットフォームの画面デザインは更新されることがあります。以前は問題なかった位置が、アップデートで隠れるようになることもあります。定期的に実機で確認し、過去の動画を再利用するときも、現在の画面で見え方をチェックしましょう。このひと手間が、広告費を無駄にしないことにつながります。
よくある疑問
Q. 全ての端末で完璧に見えるようにできますか。A. 完全には難しいため、重要な要素を中央寄りに置き、端は飾りにとどめる方針が現実的です。
Q. 余白を気にしすぎて、文字が小さくなってしまいます。A. 文字数を減らし、言葉を短くして、大きさを保ちます。情報が多すぎる場合は、動画を分けることも検討してください。
チーム内での共有方法
安全な余白の目安を、社内の制作ルールとして図にして共有すると、担当者が変わっても一定の品質を保てます。実機の画面にガイドを重ねた画像を作り、編集時の参照にしてください。
ルールは定期的に見直し、プラットフォームの変更に合わせて更新します。
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