メイク手順のショート動画は何工程まで?15〜30秒に収める構成の作り方
メイク動画を短くまとめる構成を解説。全工程を並べず「見せ場の工程」を絞ること、早送りと止めの使い分け、商品名の出し方を具体例つきで整理します。
メイクの手順動画を短い尺に収めるコツは、全工程を入れず「この動画で見せる主役の工程」を1つ決めることです。ベースからリップまで全部を並べると、早送りだらけで何も伝わらず、途中で離れられやすくなります。工程を絞って、残りは『さっと済ませた』と見せるのが基本の考え方です。
まず「主役の工程」を1つ決める
視聴者がメイク動画に求めているのは、完成後の顔よりも『自分もできそう』『ここだけ真似したい』という具体的な持ち帰りであることが多いです。たとえば『アイシャドウの重ね方』『チークの入れ位置』『眉の描き足し』のように、1本につき1テーマに絞ります。
主役以外の工程は、ビフォーの素顔、下地を済ませた状態、完成の3カットでつなぐだけでも十分成立します。工程の説明が長くなると感じたら、それは1本に詰め込みすぎのサインなので、2本に分けてシリーズ化するほうが見られやすくなります。
尺配分の目安を決めておく
秒数は運用者の間でよく使われる目安として、次のように配分すると組み立てやすくなります。もちろん題材によって変わるので、あくまで型として使ってください。
- 冒頭(0〜3秒):完成した顔、または仕上がりの一部を先に見せる
- 導入(3〜6秒):『今日は〇〇のやり方だけ』と主役の工程を宣言する
- 本編(6〜20秒):主役の工程を、手元と鏡の両方でゆっくり見せる
- まとめ(20秒以降):全体の仕上がりと、使った色や道具の名前を字幕で出す
プラットフォームの尺の上限や仕様は変わることがあります。投稿前に各サービスの公式ヘルプで最新の条件を確認してください。
早送りと「止め」を使い分ける
工程を短くするとき、全部を等倍速で早送りにすると、肝心の手の動きが追えません。つなぎの部分(粉を取る、ブラシを持ち替える)は早送り、重ねる動きや位置決めの瞬間は等倍かスローにする、という緩急をつけます。
もう一つ有効なのが『止め』です。ブラシを置く位置や色の境目など、真似してほしい一点で0.5秒ほど静止し、字幕で『ここ』と示します。説明を音声で重ねなくても、見返したときに一目で分かります。
商品名と色番の見せ方
使用アイテムは動画の最後にまとめて字幕で出すと、本編のテンポを崩しません。色名や番号は小さく出すと読めないため、スマホの画面で1秒以上、大きめの文字で見せます。
提供を受けた商品や広告案件の場合は、冒頭付近など見落とされにくい位置に分かる形で表示することが前提です。詳しいルールは別記事のPR表記の解説を参照してください。
よくある失敗と直し方
失敗で多いのは、顔が暗くて色が分からない、工程のつなぎで手が画面を隠してしまう、完成がラストに来て冒頭が素顔のままで引きがない、の3つです。撮影前に窓際など明るい場所を選び、完成カットを冒頭に回すだけで印象は変わります。
構成を一度文章に書き出してから撮ると、削る工程が見えてきます。台本の段階で長さや順番を見直したい場合は、台本添削のようなツールで冒頭の引きを確認するのも一つの方法です。
台本の例:アイシャドウの重ね方を15秒で見せる
実際にどう書くかをイメージできるよう、主役を『アイシャドウの重ね方』に絞った例を挙げます。冒頭は完成した目元のアップから入り、『まぶたに色を2色だけ重ねます』と宣言します。次に、1色目を広くのせるカット、2色目を目尻側に少量のせるカットを、それぞれ約4秒ずつ見せます。最後に、正面と斜めの2カットで仕上がりを見せ、字幕で使った色を出します。
この例のように、1色目と2色目の役割を一言ずつ字幕に入れておくと、音声がなくても『何をしているのか』が伝わります。話すなら『広くのせる』『目尻だけ足す』のように、動作そのものを短く言葉にするのがおすすめです。
公開前に確認する5つのポイント
撮影と編集が終わったら、次の項目を一通り確認します。1つでも当てはまらなければ、直してから公開したほうが安心です。
- 主役の工程が1つに絞られているか
- 冒頭の3秒で何の動画か分かるか
- 手や髪が、見せたい部分を隠していないか
- 使用アイテムが読める大きさ・時間で表示されているか
- 『崩れない』『肌が綺麗になる』など、効果を断定する言い方が入っていないか
見せたい工程が複数あるときの分け方
どうしても複数の工程を見せたい場合は、1本に詰め込まず『シリーズ化』を検討します。たとえば、『ベース編』『目元編』『リップ編』と3本に分け、それぞれ冒頭で前回までの流れを一言で振り返ります。1本ずつの尺が短くなり、視聴者も『次はどうなるのか』を追いやすくなります。
一方で、シリーズの最初の1本が単独でも楽しめる内容になっていることが重要です。見始めた人が前の動画を見ていなくても理解できるよう、使う道具や完成イメージは毎回最初に示しておきましょう。
解説の言葉は「動作」で話す
メイクの説明は、専門用語が増えると途端に伝わりにくくなります。『グラデーション』『ぼかす』といった言葉も、初めて見る人には曖昧です。『指の腹でとんとんと叩く』『ブラシの横を使って目尻へ引く』のように、体の動きに置き換えて話すと、真似しやすくなります。
話す内容は短く、一文を長くしないことが大切です。台本は声に出して読み、息継ぎが苦しくなる箇所を切ります。
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台本を整えてから撮影する