リールをシリーズ化する企画の作り方。毎回ネタに悩まないための型とフォーマット設計
毎回ゼロから企画すると続きません。リールをシリーズ化し、型を決めて量産する方法を、フォーマットの決め方、ネタの出し方、飽きられない工夫まで解説します。
リールのネタに毎回悩む人は、企画を一本ずつ考えているのが原因かもしれません。「シリーズ」として型を決め、中身だけを差し替えれば、企画の負担が下がり、見る人にも「このアカウントはこの形式」と覚えてもらいやすくなります。
シリーズ化のメリット
1つ目は、制作の効率化です。台本の構成、撮影の構図、編集のテンプレートが決まっていれば、1本あたりの作業時間が減ります。2つ目は、見る人にとっての分かりやすさです。形式が一定だと、冒頭から内容が予想でき、安心して見られます。3つ目は、フォローの動機になることです。『次も同じ形式で見たい』と思ってもらえれば、フォローにつながりやすくなります。
シリーズの型を決める要素
決めるのは、①シリーズ名、②冒頭の決まり文句やテロップ、③構成の順番、④長さ、⑤カバーのデザイン、の5つです。細かく決めすぎると窮屈になるため、最初は3つ程度から始めて構いません。
たとえば『30秒で解決シリーズ』なら、冒頭に悩みを提示、中盤で解決策を1つ、最後にまとめと保存の促し、という流れを固定します。カバーは同じテンプレートで、悩みの文言だけを変えます。
- Q&A型:視聴者の質問に1問1答で回答する
- ランキング型:テーマごとに上位3つを紹介する
- ビフォーアフター型:変化の過程を見せる
- 1日密着型:ある日の流れを短く見せる
- 間違い探し型:よくある失敗と正解を並べる
ネタの出し方:ストックの作り方
シリーズ化したら、次にネタ帳を作ります。ネタの出どころは、お客様やフォロワーからの質問、コメント、DM、自分の失敗談、季節のイベント、過去の人気投稿の切り口違いなどです。
スマホのメモに、思いついた時点でひとことを書き留めておくと、制作日にネタに困りません。10本分のネタが溜まったら、順番を決めて、台本をまとめて書くと効率的です。
飽きられないための工夫
型があると安心感はありますが、同じ形式の繰り返しで飽きられることもあります。冒頭の映像を変える、ゲストを呼ぶ、季節の限定回を挟む、といった変化を、月に1回程度入れます。
また、反応が落ちてきたら、型自体の寿命かもしれません。インサイトで数字の傾向を見て、型を見直すタイミングを判断します。
シリーズを終わらせる判断
数本続けても反応が弱い場合は、無理に継続せず、別の型を試します。目安として、5〜10本程度試して傾向が見えなければ、見直しの時期です。1本ごとの結果はばらつくため、数本分の傾向で判断してください。
反応の目安や本数は、アカウントやジャンルによって大きく異なります。ここで挙げた数は参考値であり、ご自身のインサイトで調整してください。
例:美容室のシリーズ企画
『30秒ヘアケア相談室』というシリーズを例にします。冒頭でお客様からよくある悩みを一行で提示し、中盤で原因と対処を1つだけ説明、最後に『他にも悩みがあればコメントへ』と案内します。カバーは同じテンプレートで、悩みの文言だけを変えます。
この型なら、お客様の質問がそのままネタになり、台本も毎回ほぼ同じ構成で書けます。
よくある疑問:複数のシリーズを同時に回してよい?
可能ですが、最初は1つに絞るほうが安全です。慣れてから、2つ目を加えると、管理が楽です。シリーズ同士で対象読者が離れすぎると、アカウントのテーマがぼやけるため、統一感を意識しましょう。
台本を型に当てはめる手順
シリーズが決まったら、台本も型に落とし込みます。冒頭の一文、本編の要点、締めの一言という3つの枠を用意し、中身だけを差し替えます。慣れると、1本の台本が10分ほどで書けるようになります。
シリーズのネタ出し用の質問リスト
ネタに詰まったときは、次の質問に答えてみてください。お客様から最近聞かれた質問は何か。この1か月で自分が失敗したことは何か。初心者が最初につまずく点はどこか。季節や行事に関連する話題は何か。過去の人気投稿の続きや、別の切り口は何か。
これらの答えを一行ずつ書き出すだけで、10個程度のネタが集まります。ネタ帳に溜めておけば、シリーズの制作が滞りません。
よくある失敗
型を細かく決めすぎて、窮屈になり、制作が止まるケースがあります。最初は緩い型で始め、続けながら固めていきましょう。また、シリーズ名を凝りすぎる必要はありません。見た人に分かりやすい名前を優先します。
もう一つは、反応が良かった型にこだわりすぎて、新しい試みをやめてしまうことです。7割は定番の型、3割は新しい試み、というバランスを目安に、運用を調整してください。
まずは1つ、型を決めて3本作ってみてください。シリーズ名と構成の順番を決めるだけで、制作がぐっと楽になります。