インフルエンサー施策の効果測定。専用リンク・コード・アンケートで成果を追う方法
インフルエンサー経由の成果は、専用リンク、専用コード、来店時の質問などを組み合わせて追います。計測の準備、数字の読み方、測れない部分の扱い方を整理します。
インフルエンサー施策の効果は、再生数やいいねだけでは測りきれません。結論として、専用のリンク、専用のコード、来店時や申込時の質問を組み合わせて、「どの人の投稿から来た人か」を追えるようにしておくのが基本です。ただし、完全に追跡することは難しく、測れない部分があることも前提に考えます。ここでは、計測の準備と数字の読み方を整理します。
計測の方法
目的に合わせて、複数の方法を組み合わせます。
- 専用リンク:インフルエンサーごとに異なるパラメータ付きのリンクを用意し、アクセス解析で見る
- 専用コード・クーポン:購入時や来店時にコードを使ってもらう(表示のルールに注意)
- アンケート:申込時や会計時に「何で知りましたか」と選択肢で聞く
- 指名検索の変化:店名や商品名の検索が増えたかを検索の管理ツールで見る
準備しておくこと
計測は、投稿が始まる前に準備しておく必要があります。投稿後にリンクを差し替えたり、コードを後付けしたりすると、データが取れなくなります。
専用リンクを使う場合は、リンクの扱い(投稿のプロフィール欄か、説明欄か)を事前に確認します。プラットフォームによって、リンクを置ける場所が異なります。コードやクーポンを使う場合は、景品表示法の観点から、条件や期限の表示に注意してください。
数字の読み方
結果は、複数の指標を組み合わせて読みます。動画の視聴、専用リンクのクリック、実際の申込や来店というように、段階ごとの数字を並べます。どこで人が減っているかを見ると、課題が見えてきます。
たとえば、視聴は多いがクリックが少ない場合は、動画内の行動の案内が弱い可能性があります。クリックは多いが申込が少ない場合は、誘導先のページに課題があるかもしれません。
測れない部分の扱い
インフルエンサーの投稿を見て、後日検索して店に来た、友人に話して来た、といった間接的な効果は、直接の計測では把握できません。そのため、直接の成果だけで評価すると、実際の効果より低く見える場合があります。
アンケートでの質問や、指名検索の変化、SNSのフォロワー増加など、補助的な情報を合わせて、総合的に判断します。ただし、因果関係を断定せず、「傾向」として捉えることが大切です。
数値の比較には、期間や条件の違いが影響します。結果を他社と比べたり、保証したりする使い方は避けてください。
次に活かす記録の残し方
施策の終了後、投稿ごとの数字、条件、気づきを記録します。インフルエンサーごとの特徴や、反応の良かった投稿の型を整理すると、次の依頼の質が上がります。記録を取ることで、少額でも、試すたびに学びが蓄積されます。
具体例:飲食店がコードとアンケートを併用する
飲食店が、2人のインフルエンサーに紹介動画を依頼したとします。1人ずつ異なる専用コードを用意し、来店時に会計で提示してもらいます。コードを持たない来店客には、会計時に「どこで知りましたか」と任意で尋ね、選択肢にインフルエンサーの名前を入れておきます。
期間が終わったら、コード利用数、アンケートの回答数、プロフィールへのアクセス数、店名検索の変化を一覧にして並べます。コードの利用数は少なくても、アンケートの回答では多く名前が挙がる、というケースもあります。数字を単独で見ず、複数の情報を重ねて評価しましょう。
よくある疑問
Q. 少人数でも測れますか。A. 件数が少ないと偶然の影響が大きいので、数字は目安として扱い、断定的な結論は避けましょう。
Q. 効果が出なかったときはどうしますか。A. インフルエンサーのせいと決めつけず、動画の内容、行動の案内、誘導先、実施時期などを順に見直します。
計測の落とし穴
よくある落とし穴は、専用リンクが投稿に正しく設置されず、計測できなかったことです。投稿が公開されたら、リンクが機能しているか、自分でも確認してください。もう一つは、期間を区切らずに集計し、他の施策の影響が混ざってしまうことです。投稿日と集計期間を決めておきます。
また、数字が良かった施策を過大評価するのも避けましょう。偶然が重なった可能性もあるため、複数回の施策の傾向を見て判断します。反対に、直接の成果が少なくても、認知や信頼の向上に役立った可能性があるため、目的に合わせて評価の軸を決めておくことが大切です。
計測の準備チェックリスト
投稿前に確認する項目です。
- インフルエンサーごとに、専用のリンクまたはコードを用意したか
- アクセス解析で、リンク経由の動きを見られる設定になっているか
- 来店や申込時の質問(どこで知ったか)の運用を決めたか
- 集計する期間と、見る指標を決めたか
- クーポンやコードの条件を、法令に沿って明記したか
- 結果を記録する表を用意したか
結果を依頼先と共有する
施策が終わったら、投稿者に結果を共有すると、次の依頼がスムーズになります。何が良く、何が課題だったかを伝えることで、相手も改善の参考にできます。
共有する数字の範囲は、契約で決めておきます。個人情報や、社内の機密にあたる数字は、共有しないよう注意してください。