ショート動画が来店につながったか確認する方法。小さなお店でもできる計測のやり方
ショート動画の効果を来店や予約で確かめる方法を、小さなお店向けに解説。質問の仕方、クーポン、記録の取り方、再生数との見比べ方をまとめます。
ショート動画が来店につながったかは、専用ツールがなくても、お客様への一言の質問と記録で、かなり確かめられます。大切なのは、再生数だけでなく、『動画を見た人が実際に動いたか』を確認する仕組みを作ることです。この記事では、小さなお店でも続けられる計測の方法を整理します。
再生数と来店は別物である理由
再生数が多くても、遠くに住む人が見ているだけでは来店にはつながりません。反対に、再生数が少なくても、近くに住む人が見ていれば来店につながることがあります。つまり、再生数は入口の一つの目安であり、成果そのものではありません。
アカウントの分析画面では、視聴者の地域や年齢層を確認できる場合があります。地域が店の商圏と合っているかを見て、数字を判断します。利用できる分析機能は、サービスやアカウントの種類によって異なるため、公式ヘルプで確認してください。
お客様に聞く:一番手軽で確実な方法
最も簡単なのは、予約時や会計時に『どこで当店を知りましたか』と聞くことです。選択肢は、SNS(どれか)、検索、紹介、通りがかり、その他くらいに絞ると、答えてもらいやすくなります。
聞くのはスタッフの負担になるので、予約フォームの項目に入れるか、紙のアンケートを置くだけでも構いません。『動画を見て来ました』と言ってくれるお客様の数を、毎週メモしておくと、傾向が見えてきます。
- 予約フォームに『きっかけ』の項目を入れる
- 会計時に一言聞く(答えづらい場合は無理に聞かない)
- 紙のアンケートを小さく置く
- SNSの種類まで分かると、さらに役立つ
合言葉やクーポンで、反応を見える化する
動画の中で『動画を見たと言うと、◯◯をサービス』のような合言葉を使う方法もあります。使った人の数が、そのまま動画の効果の目安になります。景品やサービスをつけるときは、期間、対象、条件を明確にして、誤解のない表記にします。
ただし、割引やサービスは利益を圧迫するため、無理のない範囲で設定します。また、割引をきっかけに来た人が、通常価格でも来てくれるかは別問題です。クーポン利用者の再来店の有無も、記録しておくと判断材料になります。
記録の取り方:1枚のシートで十分
記録は、日付、投稿した動画のテーマ、再生数、プロフィール訪問数、来店・予約数、気づいたことの5つ程度で十分です。表計算ソフトや紙のノートで構いません。週に1度、5分で書き込む習慣をつけます。
見るのは、数字の増減よりも、『この動画の後に予約が増えたか』という前後の関係です。因果関係は断定できませんが、数か月続けると、反応の良いテーマの傾向が見えてきます。
来店や売上の増減には、天候、季節、地域のイベントなど動画以外の要因も大きく影響します。動画だけの効果と断定せず、複数の要因を踏まえて判断してください。
よくある失敗と見直し方
失敗の一つは、数字を取るために複雑な仕組みを作り、続かなくなることです。計測は、一番簡単な方法(お客様に聞く)から始めて、慣れてから増やします。
もう一つは、短期間で結論を出すことです。1か月で効果が見えないからといって、やめてしまうのは早すぎることがあります。3か月程度は同じ方法で記録し、続けた後で判断すると、偶然の影響を減らせます。
記録シートの例
記録シートの項目例を示します。日付、動画のタイトル(テーマ)、投稿した日、再生数、保存数、プロフィール訪問数、予約・来店数(きっかけが動画と答えた人)、メモの8項目です。最初は日付、テーマ、再生数、来店数だけでも十分です。
メモ欄には、『冒頭の一言を変えた』『季節のイベントの週だった』『雨だった』など、数字に影響しそうな出来事を書きます。後で振り返ったときに、数字の増減の理由を考える材料になります。
数字を見るときの落とし穴
小さなお店では、数字の数が少ないため、1〜2件の違いで大きく見えます。『先週は3人、今週は5人』という程度では、偶然の範囲かもしれません。判断するときは、数週間分をまとめて傾向を見ます。
また、動画を見て来店した人が、お客様に伝えずに来店している場合もあります。聞けた数は実際の数より少ないと考え、あくまで目安として扱います。数字の大小に一喜一憂せず、続けて記録して、変化の傾向を見ることが大切です。
小さな店の週次チェック(5分)
週に一度、5分で見る項目を決めます。今週の投稿本数、いちばん見られた動画、プロフィール訪問数、予約・来店のうち動画をきっかけにした件数、来週の撮影予定の5つです。
数字が少ない店でも、同じ項目を同じタイミングで見続けると、傾向が浮かび上がります。分からないことは『今週は不明』と書いて、無理に結論を出さないことも、続けるコツです。