切り抜き候補が10個あるとき、どれから作る?5項目の採点表で優先順位を決める方法
長尺から切り抜き候補を拾った後、迷わず優先順位を付ける方法として、5項目の簡単な採点表を紹介します。項目の決め方、採点の例、投稿後の見直し方まで解説します。
切り抜き候補が複数あるときは、感覚で選ぶより、5項目の簡単な採点表で比べると、迷いが減ります。点数の合計で機械的に決めるのではなく、判断の理由を言葉にする道具として使うのがポイントです。ここでは項目の例と、採点の仕方を紹介します。
採点表の5項目
項目は、チャンネルの目的に合わせて変えて構いません。例として次の5つを挙げます。
- 単体で成立するか:元の動画を知らなくても通じるか(5段階)
- 冒頭の引き:最初の1文で興味を引けるか
- 完結性:短い尺で、始まりと終わりがきれいにつながるか
- 許可と安全性:ガイドラインの範囲内か、映り込みや権利の懸念がないか
- 自分の視聴者との相性:チャンネルのテーマに合うか
「許可と安全性」が低い候補は、他の点が高くても見送るルールにしておくと、判断がぶれません。
採点の進め方
各項目を1〜5で採点し、合計を出します。ここで大事なのは、点数の差が小さいときに、機械的に決めないことです。合計が近い候補は、どの項目が強みかを比べます。たとえば、冒頭の引きが強い候補と、完結性が高い候補では、前者のほうが目を引き、後者のほうが最後まで見られやすい傾向がありますが、これは経験則で、チャンネルによって異なります。
採点は、同じ人が全候補を連続して行うと、基準が揃います。複数人で作業する場合は、採点の基準をメモにして共有してください。
架空の例:5つの候補を採点する
対談から5つの候補を挙げ、採点したとします。候補Aは、冒頭の質問への即答で、単体で成立し、完結性が高く、合計は21点。候補Bは、笑いの大きい場面だが、前提が必要で単体の成立が2点、合計は16点。候補Cは、面白いが、他の出演者が映っていて許可が未確認のため、安全性が1点で、見送り。この結果、Aから作り、Bは冒頭に状況説明の字幕を足せば再検討する、と決められます。
投稿後の見直し
採点表の価値は、投稿後に振り返れることです。投稿した切り抜きの採点と、反応(最後まで見られた割合、反応の数)を並べて記録すると、自分の採点と実際の反応のずれが見えてきます。ずれが大きい項目は、採点の基準が合っていない可能性があります。数本ごとに基準を見直し、項目の重みを調整してください。
採点表のひな形
表計算ソフトやメモで、次のような列を作ります。①候補の開始時刻と終了時刻、②ひと言の要約、③単体成立(1〜5)、④冒頭の引き(1〜5)、⑤完結性(1〜5)、⑥許可と安全性(OK/要確認/NG)、⑦相性(1〜5)、⑧合計、⑨メモ。⑥だけは点数にせず、OK・要確認・NGで判定するのがコツです。NGは作らず、要確認は確認が済むまで保留にします。
要約を1文で書くことで、候補の内容を後から思い出しやすくなり、似た候補が重複していないかにも気づけます。
チームで使うときの工夫
編集者と運用者が分かれている場合は、採点を担当する人と、最終判断をする人を分けると、客観性が増します。採点の基準が人によって違うと、結果が揃わないので、各項目に「5点はこういう状態」の例を一行ずつ書いて共有しておきます。基準は運用しながら更新していって構いません。
点数が同じ候補が並んだら
合計点が同点の場合は、「許可と安全性」に余裕がある候補を先にします。次に、冒頭の引きの強いほうを選びます。それでも決まらない場合は、最近投稿した動画と似ていないほうを優先すると、チャンネルの内容に変化が出ます。点数は判断の補助にすぎず、最終的には、自分のチャンネルの目的に合うかを基準に決めてください。
使い分けの目安:採点が不要な場面
毎回必ず採点が必要なわけではありません。候補が3つ以下で、明らかに差がある場合は、採点を省いて構いません。採点表が役立つのは、候補が多く、差が分かりにくいときや、複数人で判断をそろえたいときです。手間が成果を上回るなら、簡略化して構いません。続けられる方法を選ぶことが、運用の安定につながります。
項目の重みを変える考え方
すべての項目を同じ重みで足し合わせるのが合わない場合は、重視する項目の点数を2倍にするなど、重みを付ける方法があります。たとえば、立ち上げ期のチャンネルで、まず初見の視聴者に届けたいなら、単体成立と冒頭の引きを重くします。すでに固定の視聴者がいるチャンネルなら、相性の項目を重くしてもよいでしょう。重みは固定せず、数本ごとの振り返りで見直します。
やりがちな失敗
項目を増やしすぎて、採点自体が負担になるのは避けましょう。5項目前後に絞るのが、続けやすい運用です。また、点数を絶対視し、点数の高さを理由に権利の確認を省くのは本末転倒です。採点は、候補を比べる補助にとどめ、許可の確認は必ず別に行ってください。