商品提供(ギフティング)の依頼を受ける?断る?判断基準と、受けるときの表示・やりとり
無料で商品を提供するかわりに投稿してほしい、というギフティングの依頼。受ける基準、断り方、PR表記と投稿内容の扱いを整理します。
ギフティングとは、企業が商品やサービスを無償で提供し、受け取った人が使用感などを発信する取り組みを指します。結論として、受けるかどうかは、「自分の発信に合う商品か」「投稿の自由度があるか」「表示のルールを守れるか」の三点で判断するのが現実的です。提供を受けて投稿する場合は、広告であることを示す表示が必要になる点を忘れないでください。
ギフティングを受けるか判断する基準
商品がもらえるからという理由だけで受けると、発信内容が散らかったり、負担になったりします。次の観点で考えます。
- 自分の発信ジャンルと商品が合っているか
- 実際に使い、自分の言葉で話せる商品か
- 投稿の内容や時期に、無理な縛りがないか
- デメリットを含めて、率直に感想を伝えられるか
- 使用後の商品の扱い(返却の要否など)が明確か
投稿の自由度と修正の範囲を確認する
提供を受けた場合でも、投稿の内容は自分で決められるのが理想です。企業から台本が指定されたり、事前確認が必須だったりすることもあります。その場合は、どこまで修正を求められるか、表現の指定があるかを事前に確認します。ネガティブな感想は書いてはいけない、といった条件がある場合は、事実を伝えにくくなるため、慎重に検討してください。
PR表記と提供の事実の示し方
商品の提供を受けた場合は、広告または提供を受けた旨が視聴者に分かるようにします。動画内の字幕、キャプションの冒頭、口頭での説明など、目に留まりやすい場所に示しましょう。「#PR」だけでなく、「〇〇様より商品提供をいただきました」と具体的に書くと、分かりやすくなります。
表示のルールは、プラットフォームの機能やガイドラインでも定められている場合があります。ブランドコンテンツの機能など、公式のツールが用意されている場合は、最新の公式ヘルプを確認して活用してください。
断るときの伝え方
自分に合わないと感じたら、断って構いません。断り方は、感謝を示しつつ、理由を簡潔に伝えます。たとえば「ご連絡ありがとうございます。今回は発信内容との兼ね合いで、お受けすることが難しい状況です。今後また機会があればよろしくお願いいたします」のように、相手を責めない文面にします。
断ることで関係が切れるわけではありません。無理に引き受けて品質の低い投稿をするより、断ったほうが長期的な信頼につながります。
ケース:提供された商品が合わなかった
提供された商品を使ってみたものの、自分の発信に合わない、あるいは期待に届かなかった場合があります。この場合、投稿しない選択が許されているか、事前の取り決めを確認します。投稿が義務なら、事実の範囲で率直な感想を伝えます。投稿が任意なら、投稿しないことを企業に誠実に連絡し、商品の扱いについて確認します。商品を受け取った事実を、隠さないようにしてください。
受ける前の確認メッセージ例
「ご連絡ありがとうございます。ぜひ検討したいのですが、以下を確認させてください。①投稿の本数と時期、②内容の指定の有無と、修正の範囲、③広告表示の指定、④提供商品の返却の要否、⑤二次利用の有無。」このような確認を事前に行うと、受けた後の行き違いが減ります。
継続的な関係に発展したときの注意
何度か商品提供を受けるうちに、アンバサダーのような継続的な関係になることがあります。継続的な関係では、毎回の表示を省略してしまいがちですが、関係がある以上、そのたびに広告であることが分かる表示が必要です。また、契約の内容(投稿の頻度、独占条件、報酬の有無)が変わっていないかも定期的に確認しましょう。
チェックリスト:受ける前の最終確認
商品が届く前に、次の点を確認します。
- 提供者の企業名と担当者が確認できたか
- 投稿の条件(時期、本数、内容)が書面で確認できたか
- 広告表示の方法が決まっているか
- 感想を自由に書けるか
- 返却や処分の指示が明確か
- 受け取る商品の内容と数量が分かっているか
ケース:複数社から同時に依頼が来たとき
同じジャンルの商品提供の依頼が複数の企業から重なると、すべて受けたくなりますが、発信内容が広告ばかりになると、視聴者の信頼が下がります。目安として、広告の投稿と、広告ではない普段の投稿のバランスを自分で決めておきます。また、競合する商品を同時期に紹介する場合は、契約上の制限がないか、視聴者に不公平に見えないかも考えてください。
提供された商品を使った後の注意
提供された商品でも、使用感は正直に伝えます。商品が不良品だった、思っていたものと違ったという場合は、投稿するかどうか、企業に連絡するかを検討します。企業に連絡する際は、事実を整理し、感情的にならずに伝えましょう。投稿しないという選択も、契約上許されているか確認してください。