メディア/チーム運用

編集者に伝える納品仕様の決め方。形式・縦横比・ファイル名・提出方法のひな形

ショート動画編集部byNobiru AI
約7分で読めます

外注や分担で動画を納品してもらうときの仕様書の作り方を解説。形式、比率、長さ、音、字幕データ、提出方法まで、確認が必要な項目を整理します。

納品仕様は、「形式」「画面の比率」「長さ」「音」「ファイル名」「提出方法」の6項目を、依頼の前にひな形として決めておくと、納品後の「このデータでは使えない」というやり直しを防げます。仕様が曖昧なまま依頼すると、編集者は自分の標準設定で書き出すため、投稿先のアプリで画質が荒れる、比率が合わない、といった問題が起きやすくなります。この記事では、仕様に入れる項目と決め方を整理します。

仕様は公式の最新情報を確認して決める

最初に確認するのは、投稿先のプラットフォームの推奨設定です。動画の比率、解像度、長さの上限、ファイルサイズの上限などは、プラットフォームの仕様変更で変わることがあります。仕様書に数値を書く前に、各サービスの公式ヘルプで最新の情報を確認し、確認した日付を仕様書に併記しておくと、更新の目安になります。この記事では、具体的な数値は断定せず、決め方の考え方に絞って説明します。

仕様書の項目

仕様書に入れる項目です。

  • ファイル形式(例:一般的な動画形式を指定し、投稿先で問題がないものを確認)
  • 画面の比率と向き(縦型を基本に、投稿先の推奨に合わせる)
  • 解像度と画質の方針(高画質で書き出し、再圧縮での劣化を前提にする)
  • 動画の長さの目安と上限
  • 音声の仕様(ステレオ、音量の目安、BGMと声のバランス)
  • 字幕の扱い(焼き込み字幕か、別データも必要か)
  • 安全な余白(投稿先のボタンや説明文に隠れない範囲)
  • ファイル名のルールと、バージョン番号
  • 提出方法と提出先フォルダ

動画の再圧縮は投稿先で必ず行われるため、元データは高めの画質で書き出してもらうと、投稿後の劣化を抑えやすくなります。具体的な設定値は、編集ソフトや投稿先の最新情報を確認してください。

字幕の扱いを決める

字幕の扱いは、事前に決めておかないと後で困る項目です。映像に焼き込む字幕だけでなく、字幕データを別に納品してもらう場合があります。たとえば、あとから誤字を直したい場合、字幕が別データなら、映像を再編集せずに修正できます。ただし、投稿先によっては、別データの字幕が使えないこともあるため、運用に合わせて選びます。

また、複数の投稿先に使い回す場合は、各投稿先ごとの余白や比率の違いを考慮し、最も厳しい条件に合わせた余白を取るよう依頼します。

音の基準は確認方法とセットで伝える

音の仕様も、意外と見落とされます。BGMと話し声のバランス、全体の音量、無音部分の扱いなどを、具体的な基準として伝えます。「話し声が聞き取りやすいこと」だけでは、人によって基準が異なるため、実際のスマホで再生して確認する、イヤホンとスピーカーの両方で確認する、といった確認方法を併せて指定します。

基準の数値を知りたい場合は、利用する編集ソフトや、プラットフォームが案内している音量の推奨を参照してください。数値は変更されることがあるため、最新の情報を確認する運用にします。

最初の1本で実機確認する

仕様書を渡した後は、最初の1本の納品物で、仕様どおりかを丁寧に確認します。実際に投稿先のアプリで再生して、余白、画質、音を確認します。問題があれば、早い段階で仕様書を修正しておきます。最初に確認しておけば、以後の納品は同じ設定で書き出せるため、手戻りが一気に減ります。

仕様書は、共通ルールに含めて共有し、更新履歴を残します。投稿先の仕様が変わったときは、すぐに仕様書を更新して、編集者にも知らせてください。

提出後の再生確認

納品方法の注意として、大容量のファイルは、アップロード時に途中で止まることがあります。提出後に、ファイルが最後まで再生できるかを確認する習慣を、編集者に持ってもらいます。依頼側も、受け取ったらすぐに再生して、問題がないかを確認します。ファイルが壊れていたことに公開直前に気づく事故を防げます。

提出ルールを守ってもらうために、仕様書の最初に「提出前のチェック項目」を数行で載せておくと、編集者が確認しやすくなります。

仕様書の記入例

仕様書の例を挙げます。「形式:一般的な動画形式/比率:縦型/長さ:台本の長さに準ずる(上限は投稿先の公式を確認)/音:話し声を最優先、BGMは小さめ/字幕:映像に焼き込む、安全な余白を確保/ファイル名:管理番号_略称_工程_版数/提出:共有フォルダの03_初稿へ」。この程度の短さで、必要な項目をそろえられます。

仕様の変更は文書に残す

仕様の変更が必要になったときは、必ず文書を更新し、変更点を編集者に知らせます。口頭で変更を伝えただけだと、他の担当者や、後から参加する編集者に伝わりません。変更履歴を残す習慣をつけると、仕様の混乱を防げます。