メディア/書き出し設定

ショート動画のサイズ・アスペクト比と書き出し設定|YouTubeショートの公式条件つき

ショート動画編集部byNobiru AI
約10分で読めます

ショート動画のサイズは9:16・1080×1920が基本です。YouTubeショートの公式判定条件、書き出し設定の標準値、公式で確認できた数字と目安の違い、投稿前チェックまでまとめました。

結論から言うと、ショート動画のサイズは「縦9:16・1080×1920ピクセル」で作り、MP4(H.264)で書き出すのが基本です。YouTubeショートの公式な判定条件は、アップロード日が2024年10月15日以降で、アスペクト比が正方形または縦長、長さが3分以内であることです。

ここで大事なのは、公式が明言していることと、運用者の間で定着している目安を分けて考えることです。たとえば「1080×1920」はYouTube公式が条件として挙げている数値ではなく、スマホの縦画面にちょうど収まる実用上の標準です。この記事では、公式ヘルプで確認できた内容を軸に、確認できなかった数字は「目安」または「公式未公開」と明記して、迷わず書き出しまで進める手順をまとめます。

公式で確認できたことと、目安に過ぎないこと

ショート動画のサイズ情報は、ネット上でも断定的に書かれがちです。しかし中身を見ると、公式の記載に基づくものと、制作現場の経験則が混ざっています。先に整理しておくと、後の判断がぶれません。

下の表は、2026年10月28日時点で私が各公式ヘルプを確認した範囲です。仕様は更新されるため、投稿前には必ず該当ページの最新版を見てください。

サイズ・仕様の情報源別の整理
項目確度内容
YouTubeショートの判定公式正方形または縦長で3分以内(2024年10月15日以降のアップロード)
横長(16:9など)公式長尺動画として扱われる
YouTubeの推奨エンコード公式MP4、H.264、音声AAC-LC等、48kHz推奨、SDRはBT.709
Instagramリール公式1.91:1〜9:16、最小720px、最小30fps
1080×1920という数値目安YouTube公式は縦長としか指定していないが、実用上の標準
字幕の安全域(上下の余白)目安公式の数値は確認できず。割合は参考値として扱う
TikTokの解像度・容量未確認日本語の公式ヘルプで数値を確認できなかったため断定しない

公式ヘルプのURLは記事末尾の参考情報にまとめています。数値を引用するときは、必ず最新ページで再確認してください。

サイズとアスペクト比の基本:縦9:16で作る理由

アスペクト比とは、画面の横と縦の比率です。ショート動画では縦長の9:16、つまり横1080ピクセル、縦1920ピクセルが標準になっています。スマホを縦に持ったときの画面とほぼ同じ比率なので、黒帯がほとんど出ず、画面を広く使えるためです。

YouTubeの公式条件は「正方形または縦長」なので、1:1や4:5でもショートとして扱われます。ただし縦9:16に比べると画面に占める面積が小さくなります。画面を最大限使って視聴者の目を引きたいなら、9:16を選ぶ理由のほうが大きいと言えます。逆に、正方形が活きるのは、すでに正方形で作ってある素材をそのまま使いたい場合などに限られるでしょう。

もう一つ覚えておきたいのは、16:9の横長で作ると、たとえ3分以内でもショートではなく長尺動画になる点です。意図せず横長のまま書き出してしまうのは、ショートにならない原因として最も多いパターンです。

  • 基本:9:16(1080×1920)
  • 許容:1:1などの正方形(YouTubeの公式条件に含まれる)
  • 避ける:16:9の横長(ショートにならず、長尺扱い)
  • Instagramリールの公式範囲:1.91:1〜9:16、最小720px

YouTubeショートの公式条件を正しく理解する

YouTubeヘルプによると、ショートの条件は、アスペクト比が正方形または縦長で、長さが3分以内であることです。この条件が適用されるのは、2024年10月15日以降にアップロードされた動画です。それ以前にアップロードされた動画は、従来どおり長尺動画のままです。公式アーティストチャンネルについては、適用日が2025年12月8日以降と別に案内されています。

古い記事には「ショートは60秒以内」と書かれたものが今も残っています。これは以前の仕様で、現在は3分まで伸びています。情報を参照するときは、更新日と、2024年10月15日の変更に触れているかを確認すると、古い情報を避けられます。

長さに関しては、音楽の扱いにも注意が必要です。公式ヘルプでは、3分のショートで使える音楽はほとんどの楽曲で最大90秒までと説明されています。一部の楽曲は60秒や30秒に制限されることがあります。さらに、1分を超えるショートに有効なContent ID申し立てがあると、全世界でブロックされ、収益化の対象にもなりません。市販曲を使うつもりなら、尺は慎重に決めましょう。

縦型動画の書き出し設定:標準値の一覧

書き出し設定は編集ソフトごとに画面が違いますが、決めるべき項目は共通です。迷ったら、下の表の値をそのまま使えばよいでしょう。YouTubeヘルプの推奨エンコード設定をもとにしており、公式で確認できる項目と、判断が必要な項目を分けています。

なお、公式のビットレート表は解像度の区分で示されていて、縦長と横長の区別はありません。1080×1920は1080p相当の画素数ですが、これは筆者の解釈です。数値は出発点として使い、実際の画質を目で確認してください。

縦型動画の書き出し標準設定
項目設定の目安根拠・補足
アスペクト比・解像度9:16、1080×1920運用上の標準(公式は縦長か正方形と指定)
形式(コンテナ)MP4YouTube公式の推奨
映像コーデックH.264YouTube公式の推奨
フレームレート撮影時と同じ(24・25・30・60など)公式は記録時と同じ設定を推奨
映像ビットレート1080pで8Mbps前後(60fpsなら12Mbps前後)公式表を縦動画に当てはめた目安
音声AAC、48kHz、ステレオ公式はAAC-LC等と48kHzを推奨
色空間(SDR)BT.709YouTube公式の推奨
スキャン方式プログレッシブインターレースは解除が必要

編集ソフトに「YouTube向けプリセット」がある場合も、最後に解像度が横長のままになっていないか確認しましょう。

設定の理由:なぜその値でよいのか

フレームレートは、素材を撮影したときの値に合わせるのが基本です。24fpsで撮った素材を60fpsで書き出しても、滑らかにはなりません。ファイルが重くなるだけです。逆に、60fpsで撮ったスポーツやゲームの動きの激しい映像を30fpsに落とすと、動きがカクつきます。素材の特性で決めてください。

ビットレートは、画質とファイルサイズのバランスを決める値です。YouTubeはアップロードされた動画を自分たちの形式に再エンコードして配信します。そのため、極端に高いビットレートで書き出しても、視聴者に届く画質が比例して良くなるとは限りません。反対に、低すぎると再エンコードで細かい文字や背景のノイズが目立つようになります。公式の推奨値を下回らない範囲で、少し余裕を持たせるのが無難です。

音声は意外と見落としがちです。小さすぎる音量や、BGMがナレーションに被っている状態は、画質の問題より視聴の継続を妨げます。書き出し前に、スマホのスピーカーとイヤホンの両方で確認する習慣をつけましょう。

プラットフォーム別の違いと使い回しの考え方

YouTubeショート、TikTok、Instagramリールを併用する場合は、9:16・1080×1920・MP4(H.264)で書き出したファイルを使い回すのが効率的です。ただし、サービスごとに公式の案内と更新頻度が違うため、確認できた範囲を表にまとめます。

3サービスの確認結果(2026年10月28日時点)
サービス公式で確認できた点注意
YouTubeショート正方形または縦長、3分以内2024年10月15日以降のアップロードが対象
Instagramリール1.91:1〜9:16、最小720px、最小30fps長さの上限は最新ヘルプで確認
TikTok日本語の公式ヘルプから解像度・容量の数値は確認できず投稿画面の案内と最新ヘルプを優先

複数媒体に載せる場合は、最も条件が厳しい媒体に合わせて作ると使い回しが楽になります。

字幕とテロップの置き場所:安全域の考え方

各サービスの画面には、投稿者名、説明文、ボタンなどが重なって表示されます。そのため、字幕を端に置くと隠れることがあります。上下の余白の割合を示す記事は多いのですが、公式の数値は確認できませんでした。割合を鵜呑みにせず、考え方を押さえましょう。

目安として、画面の上部と、下部の特に説明文が出る領域を避け、左右にも少し余白を残します。下部は上部より広く空けるのが一般的です。割合の数値は記事によってまちまちなので、自分の動画で必ず実機確認することをおすすめします。

確認方法は簡単です。非公開または限定公開でテスト投稿して、実際のスマホで再生し、字幕と重要な映像が隠れていないかを見ます。投稿先のUIは更新されるので、半年に一度くらいは見直すと安心です。

判断フロー:どのサイズで作るか

迷ったときは、次の順に考えてください。上から順に質問に答えるだけで、設定が決まります。

  • 最初の質問:ショートとして出したいか。出したいなら、正方形または縦長で3分以内にします。
  • 次に、画面を大きく使いたいか。使いたいなら9:16(1080×1920)にします。
  • 素材は縦で撮ったか。縦ならそのまま9:16のプロジェクトで編集します。
  • 素材は横長か。横長ならプロジェクトを9:16にして、素材を拡大して配置し、必要な範囲だけ切り出します。
  • 複数サービスに出すか。出すなら、最も条件の厳しい媒体に合わせた1本を書き出して使い回します。
  • 最後に、投稿前にスマホで再生し、黒帯・文字欠け・音量を確認します。

ケース別の推奨

素材や用途によって、最適な設定は少し変わります。代表的なケースを表にまとめました。

ケース別の設定の目安
ケース推奨理由
スマホで縦撮影9:16、1080×1920そのまま使え、無駄な加工が不要
横長素材を縦にする9:16に拡大配置黒帯だらけの小さい映像を避ける
素材が720p程度元の解像度を活かして書き出す高解像度に書き出しても画質は上がらない
動きの激しい映像60fps、ビットレート高め公式は高フレームレートで高めの値
保管・再編集用高画質で別途書き出す投稿用と分けて劣化を避ける

よくある失敗と対処

書き出しのトラブルの多くは、設定の確認不足で起きます。典型的なものを、原因と対処に分けて整理します。

よくある失敗と対処
症状主な原因対処
ショートにならない横長、または3分超9:16・3分以内で書き出し直す
上下に黒帯素材とプロジェクトの比率が不一致プロジェクトを9:16にして素材を拡大
文字がぼやける完成動画を再編集・再書き出し元のプロジェクトから書き出し直す
画質が荒いビットレートが低すぎる公式表の値を目安に引き上げる
字幕が隠れるUIと重なる位置に配置安全域を意識して配置し、実機確認

完成した動画をもう一度拡大・縮小して直すのは避け、プロジェクトファイルから再書き出ししてください。

自分の動画で確かめる検証手順

ここまでの数値はあくまで出発点です。自分のコンテンツに合うかどうかは、次の手順で確かめられます。

  • 同じ動画を、ビットレートだけ変えて2〜3種類書き出します。
  • 限定公開でアップロードし、スマホで画質を比較します。
  • YouTubeスタジオで、ショートとして扱われているかを確認します。
  • 字幕の位置を、実機で見て調整します。
  • 結果をメモし、次回の書き出しプリセットとして保存します。

コピペで使える書き出しチェックリスト

書き出しボタンを押す前に、次の項目を確認してください。プリセットとして保存しておくと、見落としが減ります。

  • アスペクト比は9:16(または正方形)か
  • 解像度は1080×1920か
  • 長さは3分以内か(音楽を使う場合は90秒以内を意識)
  • 形式はMP4、コーデックはH.264か
  • 音声はAAC、48kHz、ステレオか
  • フレームレートは素材と同じか
  • 字幕がUIに隠れない位置にあるか
  • スマホ実機で再生して、黒帯・文字欠け・音量を確認したか

仕様は更新されます。投稿前に、記事末尾の公式ヘルプで最新の条件を必ず確認してください。