店舗のショート動画でクーポン・キャンペーンを告知するときの表示ルールと言い方
ショート動画でクーポンや割引、期間限定キャンペーンを案内するときの、誤解を招かない伝え方と、景品表示法の観点での注意点を解説します。
クーポンやキャンペーンをショート動画で告知するときは、期間・対象・条件を、動画と概要欄・プロフィールの両方で明確にするのが基本です。短い動画では説明が省略されがちで、見た人が『聞いていた内容と違う』と感じると、トラブルや口コミの悪化につながります。この記事では、一般的な注意点を整理します。なお、法律の適用は個別の状況によるため、判断に迷う場合は専門家や自治体の消費生活窓口などに確認してください。
動画で必ず伝える4つの情報
お得な案内は、見た人がすぐ行動できるように、最低限の情報を省略せずに伝えます。動画の中で全てを話すのは難しいので、字幕と概要欄で補います。
『いつまで』『誰が』『何に対して』『どのくらいの特典か』の4点です。これらが曖昧だと、来店したお客様と店側の認識がずれ、現場での対応に困ります。
- 期間:終了日を日付で表示(『もうすぐ終了』は避ける)
- 対象:全員か、初回のみか、予約が必要か
- 内容:何がどう割引か、上限や例外はあるか
- 条件:他の割引との併用、利用回数の制限
『最安値』『今だけ』などの言葉の扱い
強い言葉は、根拠がないと誤解を生みやすくなります。『地域最安』『日本一』『今だけ』といった表現は、実際にそうなのかを裏付けられるときだけ使います。比較をする場合は、比較の対象と時点を示します。
『通常価格から◯%オフ』と表示する場合、通常価格が実際に販売されていた価格である必要があります。根拠のない二重価格は、消費者に誤解を与える表示として問題になりうるため、価格の見せ方は慎重にします。具体的な判断は、消費者庁の案内など公式情報を確認してください。
景品やプレゼント企画の注意
『フォローしてくれた方にプレゼント』などの企画は、景品の価格や方法によって、ルールが関係してくる場合があります。金額の上限や、応募方法の取り決めがあることもあるため、企画の前に公式な案内を確認します。
フォローやコメントを条件にする場合は、プラットフォームの規約にも沿う必要があります。サービスごとに、キャンペーンの実施に関する規約があるため、最新の内容を公式ヘルプで確認してください。
景品表示法などの適用は、内容や金額によって異なります。企画前に、消費者庁や自治体の案内を確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
言い方の具体例
良い例:『4月30日まで、初めてのお客様はカット料金から500円引き。予約時にお伝えください。他のクーポンとの併用はできません』。この例は、期間、対象、特典、条件が揃っています。
避けたい例:『今だけ大特価、お早めに!』。何がいくらなのか、いつまでなのかが分からず、見た人が不安になります。字幕に日付を入れ、概要欄に詳細を書けば、動画の中は短くても問題ありません。
終了後の対応と、更新の習慣
キャンペーンが終わったら、動画を非公開にするか、概要欄に『終了しました』と追記します。期限切れの案内が残っていると、来店したお客様と店の間で認識違いが起き、クレームになりやすくなります。
年間のキャンペーンカレンダーを作り、開始日と終了日をスタッフで共有します。投稿の予約機能を使う場合は、終了日の確認も忘れずに入れておきます。
投稿前のチェックリスト
クーポンやキャンペーンの動画を投稿する前に、次の項目を確認します。動画の字幕と概要欄で、期間、対象、特典、条件が一致しているか。数字(金額、日付)に間違いがないか。実際に店で対応できる内容か。スタッフ全員が内容を理解し、同じ説明ができるか。
特にスタッフの理解は重要です。動画を見たお客様が来店して、スタッフが内容を把握していないと、トラブルにつながります。キャンペーンの開始前に、ミーティングで内容と対応方法を共有し、質問が来たときの回答例を用意しておきます。
- 期間・対象・特典・条件が揃っているか
- 動画・概要欄・店頭の案内が一致しているか
- スタッフ全員が説明できるか
- 終了日の更新・削除の予定があるか
ステルスマーケティングにならないために
お客様や知人に、キャンペーンの感想を投稿してもらう場合は、広告であることを明記する必要が出てきます。依頼した投稿を、通常の口コミのように見せると、ステルスマーケティングとして問題になる可能性があります。
『提供を受けて投稿しています』『PR』など、広告であることが分かる表示が求められています。ルールは変更されることがあるため、最新の指針は消費者庁の案内で確認してください。