メディア/企業運用

企業のショート動画の目標設定。再生数だけに頼らない決め方と3段階の考え方

ショート動画編集部byNobiru AI
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再生数だけを目標にすると、売上や採用との関係が見えず、社内で評価されにくくなります。目的から逆算して、段階ごとに目標を置く方法を例つきで解説します。

企業のショート動画の目標は、再生数ではなく「事業のどの行動につなげたいか」から逆算して置きます。そのうえで、短期(動画そのものの反応)、中期(見た人の行動)、長期(事業成果)の三段階に分けると、成果が見えにくい時期でも運用を評価できます。

再生数だけを目標にすると、話題性のある企画に偏り、本来届けたい相手とずれることがあります。数字が伸びても問い合わせや応募につながらず、「結局意味があるのか」という社内の疑問を招きがちです。

目的から逆算して、最終ゴールを一つに決める

最初に、このアカウントの最終ゴールを一つだけ決めます。ゴールの例は、問い合わせ件数の増加、求人応募の増加、既存顧客の利用促進、店舗や展示会への来訪などです。複数を追うと、動画の方向性がぶれます。

ゴールが決まったら、そこへ至る道筋を「動画を見る→プロフィールを見る→リンクを踏む→問い合わせる」のように書き出します。道筋のどこに動画の役割があるかが分かると、どの数字を見るべきかも決まります。

三段階で目標を置く

目標は、段階ごとに別の指標で置きます。段階を分けるのは、事業成果が出るまでには時間がかかることが多く、その間も運用が前進しているかを確認する必要があるからです。

  • 短期(動画の反応):最後まで見られた割合、平均視聴時間、保存や共有などの反応。企画と編集の良し悪しを測る
  • 中期(見た人の行動):プロフィールへのアクセス、リンクのクリック、フォロー、資料請求ページへの到達。動画から次の行動への流れを測る
  • 長期(事業成果):問い合わせ数、応募数、商談化率。アンケートで「何で知ったか」を聞くと、動画の貢献を推定しやすい

数値の水準は業種、商材、アカウントの成長段階で大きく違います。他社の平均値を目標にするのではなく、自社の過去数字を基準に置いてください。

目標の数字は、自社の最初の数字から決める

目標値を決めるとき、他社事例や一般的な数字に頼るのはおすすめできません。業界・商材・投稿数によってまったく違うからです。最初の1〜2か月は目標を置かず、計測だけして自社の基準値を作り、そのあとで「基準値を1.5倍にする」のような相対的な目標を置くほうが、現実的で納得感があります。

また、目標には期限と見直しのタイミングを付けます。たとえば「3か月は仕組みを作る期間、4か月目に中期目標を評価する」と決めておけば、成果を急かされにくくなります。

具体例:サービス紹介アカウントの目標の置き方

たとえば、法人向けソフトウェアの紹介アカウントなら、最終ゴールを「資料請求の増加」に置きます。道筋は「動画視聴→プロフィール→資料請求ページ」です。短期目標は、最初の3秒で離脱されにくい冒頭を作ることと、最後まで見られた割合を自社の基準値より上げること。中期目標は、プロフィールからのリンククリックを増やすこと。長期目標は、資料請求のうち動画経由の件数を把握することです。

この例のように、それぞれの目標が「次の段階の前提」としてつながっていると、どこが詰まっているかを診断できます。たとえば、反応は悪くないのにリンクが押されないなら、動画の最後の案内やプロフィールの文言に課題がある、と判断できます。

目標を上司・関係部署と共有するときのポイント

目標は文書にして、上司と関係部署に見せます。このとき、数字だけでなく「この数字は何を意味し、何を意味しないか」まで書くと、誤解が減ります。例えば再生数は「認知の広がり」を示すが「購入意欲」を示すものではない、と明記します。

また、四半期ごとに目標の見直し会を設けると、状況の変化に合わせて目標を更新できます。目標を変えることは失敗ではなく、運用を学習させる通常のプロセスだと、最初に共有しておきましょう。

目標を評価する日の進め方

評価日には、まず目標値と実績値を並べ、達成・未達の事実だけを先に確認します。その後で、なぜそうなったかの仮説を三つほど挙げ、次の期間に何を変えるかを一つか二つ決めます。変更を欲張ると、何が効いたのか分からなくなります。

未達の場合も、目標が高すぎたのか、施策が合わなかったのか、計測が不十分だったのかを切り分けます。切り分けた結果は、次の目標設定にそのまま使えます。評価は反省会ではなく、次の仮説を作る時間だと位置づけてください。

目標設定でよくある失敗

目標は、未来の約束ではなく、運用を判断するためのものさしです。ものさしが複数の段階にあることを上司と共有できれば、数字が伸び悩む時期にも、説明できる状態を保てます。

  • フォロワー数を最終ゴールにする:フォロワーが増えても、見込み客とは限りません
  • 一度決めた目標を変えない:半年運用すれば状況は変わります。四半期ごとに見直します
  • 測れない目標を置く:「ブランドイメージ向上」は、測り方を決めないと評価できません
  • 上司の期待とすり合わせない:目標は担当者だけでなく、承認者と合意して初めて意味があります