職業あるあるを投稿しても大丈夫?会社や同僚が特定されないための線引き
仕事のあるあるは共感されやすい一方で、会社・顧客・同僚が特定されるリスクがあります。投稿前に確認したい項目とぼかし方、社内ルールの確認方法を解説します。
職業あるあるは、会社名や顧客、同僚が特定されない形にして、社内ルールを確認したうえで投稿するのが前提です。共感される題材ではありますが、軽い気持ちで出した動画が、勤務先や取引先に迷惑をかけることがあります。この記事では、投稿前に確認する項目と、ぼかし方を整理します。法律や就業規則の判断は個別の事情で変わるため、不安な場合は会社の担当部署や専門家に確認してください。
投稿前に確認したい5項目
次の項目に当てはまるものは、動画に入れないか、変更を加えてください。
- 会社名、店舗名、支店名、制服やロゴ、社名の入った備品が映っていないか
- 顧客や取引先に関する話(個人が特定される出来事、実際のクレーム内容)
- 社内の情報(売上、未発表の製品、社内システムの画面)
- 同僚や上司の顔、声、特徴的な口癖など、個人が分かる要素
- 就業規則で、SNSでの発信や撮影が禁止されていないか
就業規則や副業・発信に関するルールは会社ごとに異なります。投稿前に必ず確認し、必要なら許可を取ってください。
ぼかし方の具体例
共感を残したまま特定を避けるには、固有の情報を一般化します。「うちの店長がこう言った」は「こういうことを言う上司っていますよね」に、「A社の担当者」は「取引先の担当者」に変えます。場所も、「新宿のオフィス」ではなく「オフィス」と言うだけで十分です。
また、実際にあった出来事そのままではなく、複数の経験を混ぜて再構成すると、特定のリスクが下がります。ただし、実話のように語って創作をまぜる場合は、実話の表記に注意してください。
撮影場所と背景
職場で撮影する場合は、そもそも撮影許可が必要です。許可なく撮ると、情報漏えいや規則違反になる可能性があります。許可が取れない場合は、自宅や別の場所で、小道具を使って再現する方法が安全です。スーツや制服は、一般的なものを使い、社名の入ったものは避けましょう。
背景に映る書類、パソコンの画面、名札、ホワイトボードなども、確認すべき対象です。撮影後、一時停止しながら全フレームの背景を確認する習慣を付けてください。
投稿前の最終確認フロー
公開直前に、次の順で確認してください。まず、動画を最初から最後まで見直し、画面に映るもの(背景、名札、画面表示)を確認します。次に、台詞とテロップを読み、固有名詞や特定につながる表現がないか探します。さらに、同僚や上司が見たら、自分のことだと感じる内容がないかを想像します。最後に、会社の規則に違反しないかを確認します。迷いが残った場合は、公開を遅らせて、第三者に見てもらいましょう。
一度公開した動画は、スクリーンショットなどで拡散されると、削除しても完全には消せません。公開前の確認が、後々のトラブルを防ぐ最も確実な方法です。
安全に続けるための代替案
職場を連想させないための代替案として、イラストやキャラクターを使って演じる、舞台を架空の会社にする、職種の特徴だけを取り出して場所は特定しない、といった方法があります。また、自分の失敗談を中心にすれば、他人を巻き込まずに共感を得られます。顧客に関する愚痴は、どんなに匿名化しても相手に失礼になる可能性があるため、扱わない方針にしておくと安全です。
会社に相談するときのポイント
発信を会社に確認する際は、投稿の目的と内容を具体的に伝えます。たとえば「業界あるあるを紹介する個人アカウント。会社名や顧客は出さない」と説明すると、判断してもらいやすくなります。確認先は、上司、広報、人事など、会社によって異なります。就業規則に副業やSNSの記載がある場合は、その内容に従ってください。許可を得たら、その旨を記録しておくと安心です。
守るべき線を自分で決める
職場に関する発信では、「ここまでは話す」「ここからは話さない」という自分のルールを決めておくと安心です。たとえば「固有名詞は出さない」「顧客の話はしない」「同僚の個人的な事情は話さない」「社内の数字は出さない」の4点を決めて、迷ったときはそのルールに従います。
ルールを書き出して、投稿前に見返す習慣を付けると、勢いで投稿するミスを防げます。自分を守ることは、職場や顧客を守ることにもつながります。
炎上を避ける言い方
職業を笑うネタは、「その職業の人を馬鹿にしている」と受け取られる可能性があります。笑いの対象を自分たちの苦労に向け、相手への敬意を保つ言い方が安全です。たとえば客の愚痴ではなく、「準備の裏側あるある」のように、仕事の大変さを共感する方向に寄せると、反感を持たれにくくなります。不安があれば、公開前に同業の人や家族に見てもらい、不快な点がないか聞いてみましょう。
今日からやること
職場ネタの動画を作る前に、次の点を確認してください。
- 就業規則と会社のSNS方針を確認する
- 固有名詞、背景、同僚の特徴を洗い出して削る
- 公開前に第三者に見てもらい、特定につながらないか確認する