映像を撮ってから声を入れる(後撮りナレーション)手順。スマホで自然な声を録るコツ
先に映像を編集してからナレーションを後で録る方法を、台本づくりから録音、同期、音量調整まで順を追って解説します。顔出しなしの動画にも役立ちます。
ナレーションを後から入れる方法は、「映像を先に仕上げ、尺に合わせた台本を作り、静かな場所で録音して、映像に合わせる」の順で進めるとスムーズです。映像を見ながら話せるため、タイミングを合わせやすく、噛んでもやり直しがしやすいのが利点です。顔出しをしない動画にも向いています。この記事では、手順を準備、録音、編集の順に紹介します。
後撮りのメリットと向いている動画
後撮りの利点は、映像と音声を別々に調整できる点です。撮影時の環境音を気にせず、静かな場所で声だけを録れます。また、台本を読みながら録音できるので、言い間違いが減ります。向いているのは、手元の作業、風景、商品紹介、画面録画など、話者が映らない動画です。一方、顔出しで話す動画は、口の動きと音声を合わせる必要があるため、後撮りには向きません。
準備:映像と台本の尺を合わせる
先に映像の編集を終え、ナレーションを入れる区間をはっきりさせます。次に、台本の文字数を調整して、尺に合わせます。目安として、1秒あたり約4〜6文字程度が一般的に読みやすいといわれますが、話し方の速度には個人差があるので、実際に読んで測ってください。
台本は、映像の切り替わりに合わせて段落を分けておくと、録音後の編集で合わせやすくなります。台本の各段落に、対応する映像のカットや秒数を書き込むと、さらに管理しやすくなります。
録音の手順
録音は、静かで反響の少ない場所で行います。クローゼットの中や布団をかぶる方法で、反響を減らせる場合があります。以下の手順で進めてください。
- スマホのボイスメモか、録音アプリを開く
- 口から20〜30cm程度に置いて10秒試し録りする
- 映像を見ながら、段落ごとに録音する
- 噛んだら、その段落の頭から録り直す
- 段落ごとにファイル名をつけて保存する
映像への合わせ方と音量調整
録音した音声を編集ソフトに取り込み、段落ごとに映像に合わせます。声が映像より長い場合は、台本を削るか、映像を少し伸ばして調整します。声の間の不要な無音は、短くカットするとテンポが良くなります。
BGMを入れる場合は、声が聞き取れるようにBGMの音量を下げます。聞き取りやすさは、スマホのスピーカーとイヤホンの両方で確認してください。また、録音ごとに声のトーンや音量が違うと不自然になるので、全体を通して聞いて、音量を揃えます。
自然に聞こえるためのコツ
後撮りは、感情が乗りにくくなりがちです。映像を見ながら、実際にその場面にいるつもりで話すと、自然な抑揚が出ます。また、読み上げる前に一度声に出して練習し、無理のない速度を確認します。座って録るか立って録るかは、声が出しやすいほうを選んでください。
台本の尺合わせの具体例
たとえば、映像が30秒で、1秒5文字のペースで読むなら、台本は約150文字になります。ただし、間や強調を考えると、実際には余裕を持たせて130〜140文字程度に収めるとよいでしょう。この文字数は目安であり、実際に声に出して測るのが確実です。測った結果をメモしておくと、次回以降の台本づくりに役立ちます。
後撮りに関するよくある質問
Q:録音アプリはどれがよいですか。A:標準のボイスメモで十分です。音質や編集機能を重視するなら、専用アプリを試してもよいですが、まずは標準アプリで始めてください。
Q:映像と声がずれます。A:段落ごとに録音し、編集ソフトで映像の切り替わりに合わせて配置すると、ずれを防げます。
録音環境を整える簡単な工夫
静かな場所がない場合は、深夜や早朝など、周囲が静かな時間帯を選ぶ方法があります。冷蔵庫やエアコンは止めて、窓も閉めます。録音前に10秒の無音を録っておくと、後でノイズの傾向を確認できます。
自然な間とテンポの作り方
後撮りでは、映像のテンポに声を合わせる必要があります。映像が切り替わる直前に息継ぎを入れ、切り替わりと同時に次の文を始めると、自然につながります。文の間の無音は、0.3〜0.5秒程度を目安に調整し、長すぎると間延びします。実際に再生して違和感がないか確認してください。
声の差し替えと修正のしやすさ
後撮りの利点は、一部だけを録り直して差し替えられることです。公開前に誤りに気づいても、該当段落だけを再録音すれば済みます。段落ごとに別ファイルで保存しておくと、修正が楽です。
録音後のノイズ処理
録音後に、息の音や雑音が気になる場合は、編集ソフトのノイズ除去機能を軽くかけます。強くかけすぎると声がこもるので、少しずつ調整してください。それでも気になる場合は、録音環境を見直し、再録音するほうが仕上がりが良くなります。
よくある失敗
映像の尺に合わない長さの台本を作り、録音後に大幅な調整が必要になる失敗が多いです。台本を作った段階で、一度声に出して時間を測っておくと防げます。また、録音の途中で場所や距離が変わり、音質がバラバラになる失敗もあります。録音は一度に同じ条件で行い、途中で位置を変えないようにしてください。