検索される動画と流行に乗る動画の配分。長く見られる主題とトレンド主題の使い分け
ショート動画は流行を追う運用と、長く検索される主題を積む運用のどちらもできます。それぞれの特徴、配分の考え方、主題の見分け方を整理します。
ショート動画の主題には、流行に乗る「トレンド型」と、時期にかかわらず探される「エバーグリーン型」があります。結論として、新しいアカウントはエバーグリーン型を中心に積みつつ、トレンド型を2〜3割ほど混ぜる、という配分が検討しやすい出発点です。ただし、最適な配分はジャンルとアカウントの目的で変わるため、実際の数字を見ながら調整してください。
二つのタイプの違い
トレンド型は、ニュース、流行の音源、季節の話題、新商品などに乗る動画です。短期間で再生が伸びる可能性がありますが、旬が過ぎると見られなくなります。一方、エバーグリーン型は、手順、悩みの解決、用語の説明など、時間がたっても必要とされる内容です。伸びは緩やかですが、検索から長く見られる可能性があります。
- トレンド型:短期。拡散されやすいが、寿命は短い
- エバーグリーン型:長期。検索から見られやすいが、立ち上がりは緩やか
- 混合型:季節行事のように毎年繰り返される主題(毎年需要がある)
エバーグリーン型の見分け方
エバーグリーン型の主題かどうかは、次の問いで判断します。一年後にも同じ疑問を持つ人がいるか、情報が古くなる要素(価格、制度、最新機種)が少ないか、検索窓にその言葉を入れそうか、の三つです。三つ当てはまれば、長く見られる可能性が高い主題です。
例えば「確定申告の期限」は毎年変わるため注意が必要です。一方、「家計簿のつけ方の基本」は変わりにくい主題です。制度や金額に関わる内容は、必ず公式情報で最新を確認してから発信してください。
トレンド型の使い方
トレンドに乗る場合は、自分のジャンルと無理なく結びつく話題だけを選びます。関係のない流行に乗ると、アカウントの方向性がぶれ、フォローにつながりにくくなります。たとえば料理アカウントなら、旬の食材やイベントの料理は自然ですが、無関係な音源のダンスは不自然です。
また、スピードが重要なため、トレンド用の動画は、撮影と編集の手順を簡略化しておくと対応しやすくなります。事前に撮影のテンプレートを作っておきます。
配分を決めて記録する
1か月の投稿計画を立てるとき、エバーグリーン型を何本、トレンド型を何本と、先に数を決めます。たとえば週5本投稿なら、エバーグリーン型3本、トレンド型1本、実験枠1本といった形です。実験枠では、新しい主題や形式を試します。
月末に、型ごとの平均再生数、保存数、フォロー増を比べます。エバーグリーン型の再生が伸びていれば、その割合を増やす判断ができます。数字が小さくても、投稿を続けて半年後の変化を見ることも大切です。
更新が必要な動画の管理
エバーグリーン型でも、情報が古くなる動画が出てきます。年に一度、過去の動画から、検索経由の再生がある動画を選び、情報が古くなっていないかを確認します。古くなった動画は、概要欄や固定コメントで補足するか、新しい版の動画を作ります。誤った情報を放置しない姿勢が、チャンネルの信頼につながります。
一つの主題を両方に使う方法
エバーグリーン型の主題に、トレンドの要素を重ねる方法もあります。たとえば、収納の基本をテーマにしつつ、新生活シーズンというタイミングで投稿します。内容は長く使えるもので、投稿のタイミングで旬の需要を取り込めます。毎年繰り返される季節の需要は、前年のデータを見て、1〜2か月前から準備すると有利です。
やりがちな失敗
よくある失敗は、トレンドばかり追って、アカウントの専門性が曖昧になることです。再生数が一時的に増えても、フォローや保存につながらなければ、継続的な成果になりません。逆に、エバーグリーン型ばかりだと、初動の反応が少なく、続ける意欲が落ちることもあります。両方のバランスを取り、投稿の目的(認知か、信頼か)に合わせて配分を決めてください。
主題の仕分けをやってみる
手元の動画の主題を10個書き出し、それぞれを「トレンド型」「エバーグリーン型」「どちらでもない」に仕分けてみてください。偏りが見えたら、それが調整の出発点です。たとえば10個中8個がトレンド型なら、次の月はエバーグリーン型を増やします。仕分けは直感でも構わず、数分で終わります。
最後に確認したいこと
迷ったときは、「半年後の自分や視聴者がこの動画を見て役に立つか」を問いかけてください。役に立つならエバーグリーン型、今だけの楽しさなら、トレンド型です。どちらも悪いわけではなく、目的に合わせた選択が重要です。