「〇〇していませんか?」の質問フックが効かない理由と、効かせる書き換え方
質問型のフックは定番ですが、使い方を間違えると離脱を招きます。効かない質問の特徴と、答えが気になる質問への書き換え方を、ビフォー・アフターで整理しました。
質問型のフックが効かない最大の理由は、『聞かれても答えを知りたいと思わない質問』になっているからです。質問は形式ではなく、答えへの興味を生んで初めて意味を持ちます。
ここでは、よくある効かない質問のパターンと、書き換えの手順を扱います。
効かない質問の3パターン
いずれも、質問した瞬間に視聴者の頭の中で完結してしまうことが問題です。続きを見る理由が残りません。
- 答えが自明:『痩せたいですか?』のように、聞くまでもない質問
- 範囲が広すぎる:『SNSで悩んでいませんか?』のように、誰にでも当てはまり、誰にも刺さらない
- 答えが言えてしまう:視聴者が心の中で『はい』『いいえ』と即答して終わる
答えが気になる質問の条件
効く質問には、2つの特徴があります。1つ目は、具体的で限定的であること。2つ目は、視聴者が自分で答えを持っていない、または予想と違うかもしれないと感じることです。
たとえば『なぜ、毎日掃除しているのに部屋が汚く見えるのか』は、原因が分からない状態を突くため、答えを知りたくなります。『掃除していますか?』より、疑問に具体性があります。
書き換えの具体例
修正後は、質問というより『知りたい情報の予告』になっています。疑問形にこだわらず、断言や予告に変えるのも有効な選択肢です。
- 修正前『SNS運用で悩んでいませんか?』→ 修正後『投稿は毎日しているのに、再生が増えない人の共通点』
- 修正前『お金を貯めたいですか?』→ 修正後『貯金できない人が、給料日の翌日にやりがちなこと』
- 修正前『睡眠不足ではありませんか?』→ 修正後『寝る前のスマホ、実は何分前までなら大丈夫?』
質問以外のフックと使い分ける
質問が合わない場面もあります。結果を先に見せる、断言から入る、数字から始める、といった別の型のほうが適する動画は少なくありません。
判断の基準は、視聴者が『知りたい』と思う種が、質問の形で最も強く表現できるか、です。結論が明確なら断言のほうが強く、状況の面白さが主役なら映像から入るほうが強い、というように、内容に合わせて選びます。
ジャンル別の質問の例
具体的な状況と、答えが分からない部分の両方が入っていることが共通点です。
- 料理:『なぜ、同じ材料なのにお店の味にならないのか』
- 節約:『固定費で一番見直しやすいのは、どれか』
- 仕事術:『会議が長引く人が、最初の5分でやっていないこと』
- ペット:『猫がこの姿勢で寝るとき、何を感じているのか(※断定せず諸説あるとする)』
台本の見直し手順
台本の冒頭が質問になっている場合、次の3つを確認してください。(1)はい・いいえで答えられる質問になっていないか。(2)ターゲットが一言で分かるか。(3)質問の答えが本編の中心になっているか。
1つでも当てはまらなければ、質問の形を維持するのではなく、断言や予告に書き換えることを検討します。形式より、続きを見る理由が重要です。
質問の語尾・言い回しの工夫
同じ内容でも、言い回しで印象は変わります。『〜していませんか?』は責められた印象を与えることがあります。『〜な人、けっこう多いです』『〜になる理由、知っていますか』のように、責めずに共感を示す言い方も使えます。
ターゲットを明示することも大切です。『一人暮らしの人』『副業を始めたい会社員』のように属性を入れると、自分ごとにしてもらいやすくなります。
質問を重ねない
冒頭で質問を2つ、3つと重ねると、焦点がぼやけて、答えも散らばります。質問は1つに絞り、答えを導く構成にします。
もし複数の疑問があるなら、動画を分けてシリーズにする選択肢もあります。1本につき1つの問い、という原則を守ると、台本が簡潔になります。
自分の台本の質問を点検する方法
自分の台本で、質問形の冒頭を探します。それぞれに『即答できるか』『ターゲットは明確か』を当てはめ、効かない質問を書き換えます。
書き換えは、具体的な状況を入れる、答えが分からない点を残す、の2点が基本です。2案作って、より答えが知りたくなるほうを選びます。
質問のあとの「間」と答えの置き場
質問を投げたら、答えを出すまでの間を作りすぎないことが大切です。長く引っ張ると、視聴者はスワイプします。目安は、質問から数秒以内に最初のヒントを示すことです。
最初に答えの一部を出し、詳細を後半に回す『段階的な開示』の構成にすると、冒頭と本編が自然につながります。
健康や金融に関する質問は、不安を煽って視聴を促さないようにし、断定的な答えは避けてください。
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