月1回の企画振り返りのやり方。数字を見て次の月の企画を決める60分の流れ
毎週の企画会議とは別に、月に1度、方向性を見直す振り返りを行う方法。見る数字、反省のしかた、次月のテーマ決めまでを60分で進める流れを解説します。
毎週の企画会議が『次の1週間を決める』場だとすれば、月1回の振り返りは『方向性を見直す』場です。60分を「数字の確認20分、傾向の言語化20分、次月の方針20分」に分け、最終的に『次の1か月で試す仮説を2つ決める』ことをゴールにします。毎週の判断が目先の対応になりやすいのに対し、月次は少し引いた視点で、続けるか変えるかを決めます。
ここでは、事前に用意する資料、60分の進行、数字の読み方、方針の決め方、そして落とし穴を説明します。
事前に用意する資料
会議の前に、1か月分の投稿を一覧表にします。列は、投稿日、テーマ、型、長さ、再生数、最後まで見られた割合、保存や共有の数、一言のコメントです。見る数字は、プラットフォームの分析画面で確認できるものから選びます。数字が多すぎると議論が拡散するので、5つ程度に絞ります。
一覧表には、反応の良かった上位3本と、悪かった下位3本に印を付けておきます。会議では、この6本を中心に話すと、時間内に核心にたどり着けます。
60分の進行
時間配分を決めて、ブロックごとに結論を持ち帰ります。
- 0〜20分:一覧表を見ながら、事実だけを確認する(本数、平均的な反応、上位・下位の特徴)
- 20〜40分:傾向を言語化する。『上位の3本に共通することは』『下位の3本に共通することは』を全員で書く
- 40〜60分:次月の方針を決める。続けること、やめること、試すことを1つずつ決める
数字の読み方
数字を読む際は、1本の結果で判断せず、複数本の傾向を見ます。たとえば、『上位3本はすべて冒頭で結論を言っている』という傾向が出たら、冒頭の作り方が有効かもしれない、と仮説を立てます。ただし、投稿時期や話題性、たまたまの要因もあるので、断定はしません。
また、数字が悪かった月は、落ち込まずに原因の候補を書き出します。本数が少なかったのか、型が単調だったのか、時期が悪かったのか。原因を一つに決めつけず、次月の試験で検証していきます。
数字が足りないアカウントの振り返り方
本数が少なく、数字が十分に集まっていない月でも、振り返りは有効です。数字ではなく、作る過程で気づいたことを中心に話します。どの工程に時間がかかったか、どの企画が撮りやすかったか、どの案が自分たちに合っていたかを話し合います。数字が出るまでの期間は、運用の仕組みづくりに時間を使う時期だと考えてください。
一人運用の場合は、自分への質問リストを用意します。『今月、一番楽しく作れた動画はどれか』『次の月に一番試したいことは何か』といった質問に書いて答えるだけで、立派な振り返りになります。
振り返りの結果を毎週の会議に反映する
月次で決めた『続けること』『やめること』『試すこと』は、翌月の毎週の会議の最初に確認します。そうすることで、月次の議論が日々の判断に反映されます。たとえば、『冒頭を質問形にする』という仮説を試す月なら、毎週の採点の際に、その仮説を使う企画を優先する項目を追加します。
月次と週次をつなぐことで、場当たり的な運用から、検証を重ねる運用に変わっていきます。
振り返りで使う一覧表の見本
一覧表は、投稿日、テーマ、型、長さ、再生数、最後まで見られた割合、保存、コメント、一言メモの順に並べるのが見やすい形です。上位3本を青、下位3本を赤にするなど、色分けしておくと、会議の場で一目で分かります。毎月同じ形式で作ることで、前月との比較もしやすくなります。
よくある質問:毎月やる必要はあるか
毎月が負担なら、2か月に1回に変えても構いません。ただし、間隔が空くと、前回の仮説を忘れてしまいます。そのため、記録を残し、会議の最初に前回の記録を読み返す時間を取ります。運用の規模が小さい間は、簡易版として、30分で数字の確認と仮説づくりだけを行う形でも、十分に意味があります。
次月の仮説を2つ決める
仮説は、『もし〜を変えたら、〜が良くなるのではないか』という形で書きます。たとえば、『冒頭の一言を質問形にすれば、最後まで見られる割合が上がるのではないか』のようにします。変える要素は1つに絞り、対象の動画を5本程度決めて試します。条件を絞らないと、翌月に結果を比べられません。
仮説が外れても失敗ではありません。外れた理由を記録することで、次の仮説の材料になります。2つの仮説のうち1つは、挑戦的なものにしても構いません。
月次振り返りの落とし穴
よくある落とし穴は、反省会が責任追及の場になることです。人ではなく、仕組みや手順に目を向けてください。もう一つは、毎月方針が大きく変わってしまうことです。数字の変動に一喜一憂せず、3か月ほどは同じ軸を続けて判断するのがおすすめです。
最後に、議事録は簡単でよいので、『続けること』『やめること』『試すこと』の3行だけを共有しておきます。翌月の冒頭で、この3行を最初に確認すれば、会議の連続性が保たれます。
数字の水準や、何をもって良いとするかは、ジャンルやアカウントの状況で異なります。他のアカウントと比較せず、自分の過去との比較を基準にしてください。
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