動画の「えー」「あのー」を減らす方法。口癖が出る原因と、撮影・編集での対処
動画で「えー」「あのー」が多いと気になる人向けに、口癖が出る原因と、台本・話し方・編集で減らす具体的な方法を整理します。
動画の「えー」「あのー」は、ゼロにする必要はありませんが、減らすことは十分可能です。これらの言葉は、次に言う内容を考える時間を埋めるために出ます。つまり、口癖を直すというより、考える時間を言葉の外に出すことが解決の中心です。具体的には、台本を整えて頭の中の迷いを減らし、迷ったら黙って間を取る習慣をつけ、残ったものは編集で切ります。この記事では、その三段階を順番に説明します。
口癖が出る理由を知る
「えー」「あのー」「まあ」「なんか」といった言葉は、フィラーと呼ばれます。日常会話では自然で、相手に「まだ話している」ことを伝える役割もあります。しかし、動画では視聴者が一人で聞いているため、間を埋める必要がなく、単に冗長に感じられやすくなります。
出る原因は主に三つです。次に話す内容が決まっていない、言葉を選んでいる、沈黙が怖い、のどれかです。自分がどの原因で出ているかは、録音を聞いて、フィラーの直前に何が起きているかを見ると分かります。
- 内容が決まっていない:台本の不足
- 言葉を選んでいる:言いたいことが多すぎる
- 沈黙が怖い:間を取る習慣がない
撮影前にできる対策:台本と構成
台本が詳細すぎず、でも要点が決まっている状態が理想です。全文を暗記しなくても、「次に何を言うか」が一言でも分かっていれば、フィラーは大幅に減ります。具体的には、各ブロックの最初の一言と、言いたい結論だけを書いたメモを手元に置きます。
また、一文を短くすると、文の切れ目で自然に息継ぎができ、「えー」でつなぐ必要がなくなります。長い文を一息で話そうとすると、途中で詰まってフィラーが出やすくなります。
話している最中に使う、沈黙のコツ
フィラーが出そうになったら、口を閉じて黙る練習をします。黙るのは1秒でも長く感じますが、視聴者には「考えている」「溜めている」と受け取られ、むしろ内容を強調する効果もあります。
具体的な練習として、スマホで30秒のスピーチを録音し、フィラーが出そうな場所で必ず黙る、というルールで3回繰り返してください。最初はぎこちなくても、数日続けると、沈黙に慣れてきます。
- 口を閉じて、鼻から軽く息を吸う
- 1秒数えて、次の一言を決める
- 言い始めは、結論から短く話す
編集で切るときの注意
編集で「えー」を切るのは有効ですが、やりすぎると不自然になります。切るとき、前後の呼吸音まで消すと、ロボットのように聞こえることがあります。ジャンプカット(話の間を詰める編集)に慣れた視聴者は多いものの、一つ一つの言葉の間が不自然に詰まると、聞き疲れの原因になります。
自動で無音やフィラーを検出する機能を持つ編集ツールもありますが、検出の精度は完全ではないので、最後は耳で確認してください。切りすぎず、1〜2割の自然な間を残すくらいが目安です。
自動カットは便利ですが、必要な間まで消す場合があります。必ず再生して確認してください。
あえて残していいフィラー
すべてのフィラーを消す必要はありません。親しみやすさや人柄が魅力のアカウントでは、少しのフィラーが個性になる場合もあります。判断の基準は、内容の理解を邪魔していないか、テンポを損なっていないかです。視聴者のコメントで「聞きづらい」という声が出たら、そのときに対策を強化する、という進め方でも遅くありません。まずは冒頭の3秒だけでも、フィラーなしで話せるようにするところから始めてください。
フィラーを減らす練習プラン(1週間)
いきなり全部を直そうとせず、1週間の短期計画で取り組むと続きやすくなります。毎日5分あれば十分です。
- 1日目:30秒のスピーチを録音し、フィラーの数を数える
- 2日目:数えた箇所に注目し、直前に何が起きているか書き出す
- 3日目:その箇所の台本を整え、一文を短くする
- 4日目:フィラーが出そうな場所で黙る練習を3回行う
- 5日目:冒頭の3秒だけ、フィラーなしで言えるまで繰り返す
- 6日目:実際の動画の台本で全体を通して撮影する
- 7日目:1日目と比較して、数の変化を確認する
フィラーの種類別の対処
フィラーにも種類があり、対処が異なります。「えー」「あのー」は考え中のサイン、「なんか」「みたいな」は断定を避けるクセ、「ていうか」「まあ」は話をつなぐクセです。考え中のフィラーは黙ることで、断定を避けるクセは言い切りの練習で、つなぐクセは接続詞を使った短い文で置き換えられます。たとえば、「なんか良い感じでした」と言いたいところを、「柔らかい食感でした」と具体的に言い換えると、フィラーも減り、説得力も上がります。
台本に書く「間」の記号
フィラーの代わりに間を取る習慣は、台本に記号として書いておくと定着しやすくなります。たとえば「/」を1秒の間、「//」を2秒の間と決めて、結論の前や数字の前に入れます。読み上げるときに、記号の位置で必ず黙ります。最初は不自然に感じても、録音を聞くと、間があるほうが落ち着いて聞こえることに気づきます。
- 結論の直前に「/」を入れる
- 数字を言う前に「/」を入れる
- 話題が変わる前に「//」を入れる
第三者の耳を借りる
自分ではフィラーに気づきにくいため、家族や友人に動画を聞いてもらい、気になる口癖を数えてもらう方法もあります。一人で数えるより、客観的な数字が出ます。ただし、指摘を受けるのは気持ちのいいことばかりではないので、「改善のための確認」と目的を伝えてお願いしてください。
よくある質問:編集で全部切ればいいですか
全部切るのは作業量が増え、不自然になる可能性もあります。撮影の段階で減らす工夫をしたうえで、目立つものだけを編集で切る、という分担が現実的です。