プチプラとデパコスの比較動画は何に気をつける?公平な比べ方と誤解を招かない表現
プチプラ対デパコスのような比較企画は人気ですが、条件が不公平だと誤解を生みます。比べる軸の決め方、撮影条件の揃え方、他社を貶めない言い方を解説します。
プチプラとデパコスの比較は人気の企画ですが、結論から言うと、公平に見せるには『比べる軸を先に決める』『撮影条件を揃える』『優劣を断定しない』の3点が欠かせません。この3つを守れば、視聴者の判断材料になり、メーカーとのトラブルも避けやすくなります。
比べる軸を先に決める
『どちらが良いか』という曖昧な比較は、見る人によって基準が違い、納得されにくくなります。『発色』『持ちの良さ』『価格』『パッケージの使いやすさ』のように、軸を2〜3個に絞って先に宣言します。
軸ごとに結果を整理すると、『発色はこちら、価格はこちら』というように、優劣ではなく特徴の違いとして伝えられます。誰にとってのどんな場面で向くか、という視点で締めると、断定を避けつつ、参考になります。
撮影条件を揃える
比較で最も大切なのは、同じ条件で撮ることです。光、角度、距離、塗る量、塗る場所をそろえます。スウォッチなら同じ手の甲に並べて塗り、同じカットの中で比べます。
別日に撮影すると、光の差で色が違って見えます。比較をまとめて同じ時間に撮るのが原則です。編集で一方だけ明るさを調整するのは、不公平な見せ方になるため避けます。
他社を貶めない言い方
『こっちは全然ダメ』『高いだけ』のような言い方は、相手のブランドや使っている人を傷つけます。事実の比較にとどめ、『私の使い方では』『私の好みでは』と主語を自分にします。
また、ブランド名をタイトルに出して他社と比較する場合、誤った情報や根拠のない優劣の断定が、名誉や信用の問題になる可能性があります。価格や成分などは、公式の情報を確認してから話すようにしましょう。
構成の例:リップ2本を25秒で
冒頭で『同じ系統の色のリップ、価格差のある2本を比べます』と宣言し、軸を字幕で出します(約4秒)。次に、発色を同じ唇で、片方ずつ塗って比較し(約8秒)、持ちの良さは食事や時間経過を省略せず、『数時間後』という条件を明示して見せます(約6秒)。最後に、軸ごとの結果を一覧で出して締めます。
結果は、点数で優劣を決めるより、『発色重視ならA、価格重視ならB』のような使い分けの提案にするのが無難です。
提供・PRの場合の注意
片方または両方の商品が提供品である場合は、その旨を表示します。提供を受けたブランド側が有利になるように見せるのは、公平性に欠けるだけでなく、広告の表示ルールの面でも問題が生じます。提供の有無にかかわらず、同じ基準で撮影してください。
価格差の見せ方
価格を比較に含める場合は、容量あたりの価格や使用量の目安も添えないと、不公平になります。1,000円と5,000円の商品でも、容量が違えば、価値は単純に比べられません。『内容量』『価格(撮影時点)』を並べて表示すると、誤解が防げます。
価格はセールなどで変わるため、『購入時の価格』と明記し、最新の価格は公式サイトを確認するよう促します。
結論の出し方
比較動画の結論は、勝ち負けにしないほうが、後味がよくなります。『発色重視ならA』『コスパ重視ならB』という形で、視聴者が自分の基準で選べるようにします。コメント欄で『あなたはどちら派?』と問いかけるのも、会話が生まれる良い工夫です。
よくある失敗
比較の条件が揃っていない、片方だけ明るく撮っている、感想が主観だけで根拠が不明、の3つが典型的です。撮影前に、チェック項目(光、角度、塗る量)をメモに書き、同じ順番で撮影します。感想には、必ず理由を一言添えてください。
比較動画では、コメント欄で議論が白熱し、ブランドへの批判が広がることもあります。そうなった場合は、事実と異なる情報を訂正し、攻撃的なコメントは非表示にするなど、環境を整えます。
比較のタイトルと表紙の付け方
タイトルや表紙で『どちらが勝つか』を煽りすぎると、結論が期待と違ったときに離れられやすくなります。『発色を比べてみた』のように、比べる軸を示す言葉を選ぶと、内容と合った期待を持ってもらえます。
表紙には、比較する2つの商品が並んだ画像を使い、文字は短くします。ブランドのロゴの扱いは、規約や商標に配慮して、必要以上に大きく使わないようにしてください。
比較結果をまとめる表の作り方
動画の最後に、比較結果を表にして見せると分かりやすくなります。左に比べた軸(発色、持ち、価格、使いやすさ)、右に各商品の印象を一言で書きます。点数をつける場合は、基準を説明欄に書いておかないと、主観の押し付けに見えます。
表は、スマホ画面で読める大きさで、2秒以上表示します。文字が多くなる場合は、複数画面に分けるか、詳細は説明欄に書きます。