コメント欄のNGワード(ブロックワード)設定のやり方。何を登録すべきかと設定しすぎの注意点
NGワードを設定すると不快なコメントを事前に減らせます。登録すべき言葉の考え方、設定しすぎの弊害、定期的な見直し方を、運営者目線で整理します。
コメント欄のNGワード設定(ブロックワード、禁止ワードなど名称はサービスによって異なります)は、荒らしや中傷を完全に防ぐ道具ではありませんが、目に入る回数を減らして運営者の負担を下げる効果があります。ポイントは、登録する言葉を「自分や視聴者を傷つける言葉」「詐欺や勧誘の定番表現」に絞り、設定しすぎないことです。
設定画面の名称や位置、登録できる件数などの仕様は変わりやすいため、操作手順は各サービスの公式ヘルプで確認してください。ここでは、何をどう決めるかという考え方を中心に説明します。
NGワードを登録する3つのグループ
登録する言葉は、次の3グループに分けて考えると整理しやすくなります。思いつきで並べるより、グループごとにメモしておくほうが後で見直しやすくなります。
- 傷つける言葉:容姿、年齢、性別、国籍、病気、家族などを攻撃する表現
- 勧誘・詐欺の定型句:「副業」「稼げる」「LINE追加」など、同じ文面で大量に投稿される宣伝や誘導
- 自分のアカウント固有の言葉:本名、住所に関する単語、過去に実際に嫌がらせで使われた表現
設定しすぎると起きる問題
NGワードを増やしすぎると、普通のコメントまで保留や非表示になり、善意の視聴者の声が届かなくなります。たとえば、短い単語を広く登録すると、料理やファッションの動画で正当に使われる言葉まで巻き込むことがあります。
そのため、最初は少なめに始め、実際に困った言葉だけを追加していく運用が向いています。また、設定後は、非表示や保留になったコメントを週に一度は確認し、誤って弾かれていないかをチェックしてください。
保留(承認制)との使い分け
サービスによっては、NGワードに引っかかったコメントを「保留」にして、運営者が確認してから公開できる設定があります。完全に消すよりも、確認の余地が残るため、初心者にはこちらの使い方が安心です。
一方、すべてのコメントを承認制にする方法は、荒れやすいテーマの動画では有効ですが、返信が遅れると会話が盛り上がりにくくなります。デメリットを理解したうえで、動画ごとに使い分けるとよいでしょう。
店舗・企業アカウントで決めておきたいルール
複数人で運営する場合は、NGワードの追加や解除を誰が判断するのかを決めておくと混乱しません。個人の感覚で追加し続けると、担当者ごとに基準がずれ、必要なコメントまで消えることがあります。
おすすめは、追加理由を一言メモしたうえで、月に一度の確認ミーティングで棚卸しする形です。理由の記録があれば、数か月後に「なぜこの言葉を入れたのか」が分かり、不要になった言葉を安心して外せます。また、お客様の声を拾う店舗アカウントでは、「高い」「遅い」といった率直な不満の言葉は、登録せずに残すほうが有益な場合もあります。
NGワードだけに頼らない:ほかの守り方と併用する
NGワードは「言葉」を基準にした仕組みなので、わざと文字をずらしたり、記号を挟んだりした表現はすり抜けることがあります。そのため、言葉の登録だけで完全に守ろうとせず、複数の方法を組み合わせるのが現実的です。具体的には、不快なユーザーのブロック、コメントの承認制、特定の動画だけコメントを制限する設定などです。
また、サービスによってはコメントの投稿者を絞る設定(登録済みユーザーのみなど)が用意されている場合があります。機能の有無や名称は異なるので、使っているプラットフォームの設定項目を一度すべて眺めて、自分の運営に合うものを選んでください。設定を変えたあとは、実際にテスト用のアカウントでコメントを入れ、想定どおりに動くか確認すると安心です。
NGワード設定の具体例:ジャンル別の考え方
ジャンルによって、登録すべき言葉は変わります。料理や日常系のチャンネルなら、勧誘や詐欺の定型句を中心に登録すれば足りることが多いでしょう。一方、美容やダイエットなど外見に触れるテーマでは、容姿を攻撃する言葉が集まりやすいため、傷つける言葉のグループを厚めにする判断が考えられます。
ゲームや雑談系では、視聴者同士の言い争いが起きやすいため、煽り表現の登録や、コメントの承認制の併用が選択肢になります。いずれも「自分のチャンネルで実際に困った言葉」を出発点にして、少しずつ増やすのが失敗の少ない進め方です。
設定を始める前の準備:困った言葉の記録から
いきなり設定画面を開く前に、これまで実際に困ったコメントを数件、メモに書き出してみてください。どんな言葉が使われていたか、どの動画で多かったかを見ると、登録すべき言葉が自然と見えてきます。想像で長いリストを作るより、実際の被害から始めるほうが、無駄のない設定になります。
定期的な見直しのチェックリスト
- 月に一度、保留・非表示になったコメントを見直し、誤検知を確認する
- 新しく届いた嫌がらせ表現や詐欺文面があれば、リストに追加する
- 一定期間まったく反応していない言葉は、削除してもよいか検討する
- 複数人で運営している場合は、リストを共有ファイルで管理する
NGワードの設定は、法的な問題を解決するものではありません。深刻な被害が続く場合は、各サービスの通報窓口や、弁護士・公的相談窓口などへの相談を検討してください。