AIでショート動画の台本を書くときの指示文の作り方。ChatGPTに渡す6項目と直し方
AIに台本を頼むと、一般論の薄い原稿になりがちです。指示に入れる6項目と、出てきた台本の直し方、事実確認の手順を例文つきで解説します。
AIで台本を書くときは、「誰に・何を・何秒で・どんな口調で」の6項目を指示に入れ、出てきた原稿を人間が必ず直すのが基本です。指示が曖昧だと、どこかで見たような一般論になります。AIは下書きの速さが強みで、独自の体験や正確な事実の担保は、人間の仕事です。
指示文に入れる6項目
- 視聴者:誰が見るのか(例:初めて一人暮らしをする大学生)
- テーマと結論:何を伝えるか。結論を先に決めて渡す
- 尺と文字数:30秒なら120〜150字など、読み上げ時間から逆算した上限
- 構成:つかみ→中身→締めの型を指定
- 口調:です・ます調か、カジュアルか。一人称も指定
- 禁止事項:誇大表現、断定、他社批判、医療的な効果の記述を避ける指定
指示文の例
次のように渡すと、使える下書きが出やすくなります。
「30秒のショート動画の台本を書いてください。視聴者は初めて一人暮らしをする大学生。テーマは、最初に買う家電を3つに絞る理由。結論は、冷蔵庫・洗濯機・照明を先に、他は暮らしてから買う、です。全体で140字以内。つかみ・中身・締めの3ブロック。口調は友達に話すような、です・ます調。『絶対』『必ず』は使わないでください。」
出力が長いときは、「半分に削ってください」「つかみを3案出してください」と追加で指示します。一度で完成させようとせず、案を出させて選ぶ使い方が効果的です。
出てきた台本を直すチェック
AIの台本には、典型的なクセがあります。次の3点を確認してください。
- 事実の確認:数字、固有名詞、制度の説明は、AIが誤ることがあります。公式の資料で必ず裏を取る
- 独自性:誰でも言える一般論で終わっていないか。自分の体験や実例を1つ足す
- 話し言葉:書き言葉が混じっていないか。声に出して読み、つっかえる箇所を直す
AIが出した数字や、存在しない事例を、そのまま実在のものとして使わないでください。根拠を示せない統計は削除します。
つかみを複数案出させて選ぶ
AIに最も頼りやすい部分が、つかみの案出しです。「次のテーマで、冒頭の一文を10案出してください。条件は20字以内、問いかけ形式、誇大表現なし」と頼み、出てきた案から自分の言葉に合うものを選び、手で直します。選ぶ基準は、「結論や得がすぐ分かるか」「自分の口調に合うか」「事実に反していないか」の3つです。
AIが出す案は、無難で似通いがちです。そこで、自分のこれまでの動画の中で反応が良かった冒頭の文を2〜3個渡し、「この雰囲気に近づけてください」と指示すると、独自色が出ます。
入力してはいけない情報
AIサービスにテキストを入力する際は、個人情報、顧客情報、未公開の機密情報を入れないでください。お客様の名前や連絡先、社内の未発表情報などは、入力した内容がどう扱われるかを、各サービスの規約・プライバシー設定で確認するまで入れないのが安全です。
台本の材料として顧客事例を使いたいときは、個人が特定されない形に加工したうえで、入力します。
AIと自分の役割分担
AIが得意なのは、案を大量に出すこと、文章を整えること、長い原稿を短くすることです。人間にしかできないのは、自分の体験を足すこと、事実を確認すること、アカウントの方針に合うか判断することです。
運用のイメージとして、まずAIに構成案とつかみを5案出してもらい、1案を選び、自分の体験を足して、AIに口調を整えてもらい、最後に自分で事実確認と音読をします。この流れなら、作業時間を短縮しつつ、独自性と正確性を保てます。AIの出力をそのまま投稿するのではなく、必ず自分のフィルターを通すことが重要です。
使い回せる指示文テンプレート
毎回ゼロから指示を書くのは大変なので、穴埋めの形でテンプレートを保存しておきましょう。
「次の条件で、ショート動画の台本を書いてください。視聴者:___。テーマ:___。結論:___。尺:___秒(全体で___字以内)。構成:つかみ、中身、締め。口調:___。禁止:誇大表現、断定、医療的な効果、他者の批判。」
出力が気に入らないときは、条件を変えて再生成するのではなく、「つかみをもっと具体的に」「中身を2つに絞って」と、修正の指示を追加するほうが、狙いに近づきます。保存したテンプレートは、実績の出た指示文に更新していきましょう。
著作権・規約の確認と、台本添削の併用
AIの出力は、既存の作品に似てしまう可能性があります。特定の作品や人物を真似るような指示は避け、出力が他者の著作物と酷似していないかを確認してください。AIサービスの利用規約で、出力物の商用利用が認められているかも、各サービスの公式情報で確認しましょう。
書き上がった台本は、Nobiru AIの台本添削のように、構成やつかみの弱さを客観的に見てくれるツールで見直す方法もあります。自分では気づきにくい冗長な表現を見つけるのに役立ちます。
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