撮影を続けると声が枯れる・喉が痛い。長時間収録の前後にできる喉の守り方
何本も続けて撮ると声が枯れる人向けに、撮影前の準備、途中の休憩、避けたい習慣、受診の目安を整理します。声を守りながら撮るための現実的な段取りです。
撮影を続けると声が枯れるときは、「撮る量を減らす」「水分と休憩を計画に入れる」「無理な声の出し方をやめる」の三つが基本です。声は楽器と違い、使えば疲れて消耗します。一日に何本も撮る日は、あらかじめ声を守る段取りを組んでおくと、後半の質の低下を防げます。この記事では、撮影前、撮影中、撮影後に分けて、声を守る具体的な方法をまとめます。なお、痛みやかすれが長引く場合は、医療機関の受診を優先してください。
声が枯れる主な原因
撮影で声が枯れる原因は、話しすぎ、声を張りすぎ、乾燥、緊張による喉の力み、睡眠不足や体調不良などです。特に、動画では「元気に見せよう」と普段より高く大きな声を出し続け、喉に負担をかける人が多いです。また、撮り直しを繰り返すと、同じ部分を何度も強い声で話すことになり、疲れが積み重なります。
- 話す量が多すぎる(1日に何本も連続)
- 声を張りすぎている
- 部屋や喉が乾燥している
- 喉に力が入っている
- 寝不足・風邪気味・空腹
撮影前の準備:声の予定を立てる
その日に撮る本数と時間を決め、声を使う量に上限を設けます。目安として、長く撮る日は1時間ごとに10分程度の休憩を入れるなど、自分に合うペースを探してください。台本は事前に音読して噛みやすい箇所を直しておくと、撮り直しの回数が減り、結果的に声の負担も減ります。
当日の朝は、冷たい飲み物を一気に飲むより、常温の水か白湯を少しずつ飲みます。部屋の湿度が低いときは、加湿器を使う、濡れタオルを干すといった工夫で、乾燥を和らげられます。
撮影中にできること
撮影中は、小まめな水分補給が有効です。台本の区切りごとに一口ずつ飲む習慣をつけてください。ただし、甘い飲み物や牛乳など、口の中がべたつく飲み物は撮影前後に避け、水かお茶が無難です。
声を張りすぎないために、マイクを口に近づけるのも有効です。マイクが近ければ、小さな声でも十分に録れます。声が疲れてきたと感じたら、無理に続けず、撮影を中断して別の作業(画像撮影や編集)に切り替えましょう。
避けたい習慣
撮影前後に、咳払いを繰り返す、ささやき声で話す、大声を出す、といった習慣は喉に負担をかけます。ささやき声は意外と喉を酷使すると言われています。また、のど飴やメントールの強い飲食物が一時的に楽に感じさせても、根本的な回復にはならない場合があります。
喫煙や飲酒も、喉の乾燥を招きやすいため、撮影前日は控えめにすることをおすすめします。
のどの痛み、声のかすれが2週間以上続く、息苦しさや強い痛みがあるといった場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
撮影後のケア
撮影が終わったら、水分をとり、しばらく声を休ませます。連絡や会話は最小限にして、喉を休める時間を確保してください。乾燥した部屋なら加湿し、就寝時もマスクなどで喉を保護する方法もあります。
翌日も撮影する予定があるなら、今日の撮影量を振り返り、明日の本数を調整しましょう。声が回復しないときは、字幕中心の動画や、手元だけの動画など、声をあまり使わない種類の撮影を挟むという選択肢もあります。
声を使わない日を設計に入れる
継続して運用するには、声を使わない日を週のなかに設けるのが理想です。編集やネタ出し、コメント返信など、声を使わない作業の日を作ることで、喉を休められます。まとめて何本も撮るより、週に数日に分散すると、声の質も安定しやすくなります。
声枯れに関するよくある質問
Q:のど飴は効果がありますか。A:口の中を潤す助けにはなりますが、喉の炎症を治すものではありません。味や成分によっては唾液が出すぎたり、口が粘ついたりして、収録に支障が出る場合もあります。
Q:声が枯れたまま撮影してもよいですか。A:枯れた声が個性になる動画もありますが、無理をすると悪化することがあります。痛みを感じるなら休むことを優先してください。
1日の撮影スケジュール例
声への負担を減らす、1日の撮影スケジュールの例を示します。午前に発声の負担が大きい動画を撮り、昼休憩を30分取ります。午後は声量の少ない動画や、手元撮影を中心にします。夕方以降は、編集やネタ出しなど声を使わない作業に回します。こうして声を使う時間と休む時間を分けると、日をまたいでも声が持ちやすくなります。
撮影前日と当日朝の過ごし方
撮影前日は、睡眠を十分にとり、大声を出す場面(カラオケや長電話)を避けます。当日朝は、起きてすぐに声を出すより、水を飲み、軽くストレッチして、徐々に声を慣らしていくほうが負担が少ないとされます。朝は声が出にくい人も多いため、撮影時間を昼以降にずらす選択もあります。
声の疲れのサインを見逃さない
声が疲れてきたサインとして、声が低くなる、かすれる、高い音が出にくくなる、喉に違和感がある、などがあります。これらが出たら、その日の撮影は切り上げる判断をしてください。無理を続けると、回復に時間がかかることがあります。運用は長期戦なので、声を守ることが継続の前提です。
よくある失敗
撮影の合間に、のどを潤そうとして冷たい飲み物を一気に飲む、撮影後に反省会で大声を出す、風邪気味でも日程を優先して無理に撮る、といった失敗が見られます。声を守るのは、撮影を続ける体力を守ることでもあります。日程に余裕を持たせて、体調が悪い日は延期する選択も用意しておいてください。