トレンドの寿命の見分け方。初期・ピーク・終盤で動画の作り方を変える
流行の動画を出したのに遅すぎた、という失敗を防ぐために、トレンドの3つの段階の見分け方と、それぞれの段階での企画の作り方を解説します。
トレンドには、『初期・ピーク・終盤』という3つの段階があり、段階によって取るべき動き方が変わります。初期は素早く形にし、ピークは独自の視点で差をつけ、終盤は無理に乗らずに、そこから派生する別の企画に切り替えるのが基本です。段階を見誤って終盤に初期と同じ動きをすると、反応が薄くなりがちです。
ここでは、各段階の見分け方の目安と、段階ごとの企画の作り方を説明します。数字で線引きできるものではないため、あくまで判断のための視点として使ってください。
初期の見分け方と動き方
初期のサインは、自分のジャンルの周辺でまだ数件しか見かけないのに、コメント欄で『これ何?』という反応が多いことです。参加者が少なく、型もまだ固まっていません。この段階では、先に出すことに価値がありますが、情報が不確かなことも多いので、事実を確認できないことは断定しないでください。
動き方は、完成度よりスピードを優先して、1〜2日以内に1本出すことです。ただし、元の発信者や元ネタが分かる場合は、無断利用にならないよう、使い方を確認してから投稿します。
ピークの見分け方と動き方
ピークのサインは、おすすめ欄や検索で同じ型の動画を毎日のように見かけるようになることです。参加者が一気に増え、型が定着します。この段階で同じ型の動画を出すと、似た動画の中に埋もれやすくなります。
対策は、型は借りても、中身の視点や題材を自分のジャンルに寄せて差をつけることです。たとえば『〇〇あるある』形式の流行なら、一般的なあるあるではなく、自分の職業や趣味に限定したあるあるにします。
段階別の企画の具体例
仮に、あるあるネタの形式が流行したとします。初期なら、自分のジャンルの最も代表的なあるあるを1本、早めに投稿します。ピークなら、ターゲットを絞った、より具体的なあるあるにして、他との差別化を図ります。終盤なら、流行形式を使わず、それまでに出たあるあるを整理した『まとめ』や、人気になった理由の解説に切り替えます。
同じ流行でも、段階によって企画の形が変わることを意識すると、タイミングを外したときのダメージを小さくできます。
乗り遅れたと感じたときの考え方
流行に乗り遅れた、と感じたときは、無理に追わなくて構いません。流行は繰り返し形を変えて現れますし、定番として残るものもあります。次の波に備えて、自分のジャンルで使いやすい型を普段から整えておくほうが、長期的には成果につながります。
また、乗り遅れた流行を『なぜ自分は気づかなかったのか』と振り返ると、情報収集の方法を見直すきっかけになります。週に1度の確認時間を作るだけでも、次回の気づきが早くなります。
段階の判断に使える簡単なメモ
段階の判断は、感覚だけに頼らないよう、簡単なメモを残します。日付、見かけた同種の動画の本数の印象(少ない・増えている・多い)、反応の印象(高い・変わらない・落ちている)、判断した段階の4点です。毎週同じ形式で記録すると、前週との違いが見えます。
このメモは、数か月後に次の流行が来たときの参考になります。流行ごとに寿命が大きく異なることも、記録を重ねると体感として分かってきます。
ジャンル別の寿命の違い
流行の寿命は、ジャンルによって違うと言われています。音源や踊りなど形式が中心の流行は短く入れ替わりやすい一方、生活の知恵や考え方に関する流行は、長く続くこともあります。自分のジャンルでは、どの種類の流行が長く続くのかを、過去の事例から観察しておくと、乗るときの判断がしやすくなります。ここでの傾向は経験則であり、例外も多いことをご承知おきください。
段階を見極めるための情報源
段階の見極めには、複数の情報源を使います。アプリ内の検索、自分のフィードに出てくる頻度、同じジャンルの発信者の動き、コメント欄の雰囲気などです。ひとつの情報源だけでは偏りが出るため、2〜3か所を組み合わせて確認してください。
終盤の見分け方と動き方
終盤のサインは、同じ型を見かけても反応が目に見えて落ちている、もじりや自虐的なパロディが増える、といった変化です。また、型自体を茶化す投稿が増えた場合は、すでに飽きられ始めている可能性があります。
終盤の流行に乗るのは、反応面では厳しくなりがちです。乗るなら、その流行を『まとめ』『振り返り』として扱う、または流行の背景を解説する、といった切り口に変えます。単純な参加ではなく、一歩引いた視点を足すと、終盤でも見てもらえる可能性があります。
段階を確認する習慣
段階の確認は、週に一度、10分でも構いません。同じキーワードで検索して、新しい投稿の数と、直近の動画の反応を確認します。メモには『初期・ピーク・終盤』のどれかを書き、前回との違いを一言添えておくと、判断の精度が少しずつ上がります。
最終的に見るべきは、自分の視聴者の反応です。自分のアカウントの視聴者が流行に反応していないなら、全体のトレンドがピークでも、無理に乗る必要はありません。
トレンドの寿命はジャンルや内容によって大きく異なります。ここで紹介した段階はあくまで目安であり、日数や回数で断定できるものではありません。