店内BGMが映り込んだショート動画は著作権的に大丈夫?投稿前の確認ポイント
店内で流れているBGMが動画に入ってしまうときの考え方と、安全に投稿するための対処法、音源の選び方を解説します。
店内で流れているBGMが動画に入ってしまうとき、その音源の扱いがどうなるかは、曲の種類や契約、投稿先のルールによって変わります。安全に運用するには、撮影時にBGMを止める、または投稿先が提供する音源ライブラリを使うのが確実です。この記事では、店舗がやりがちな失敗と、判断の目安を整理します。なお、法的な判断はケースごとに異なるため、不安な場合は専門家に相談してください。
店内BGMの利用契約と、SNS投稿は別の話
店舗で音楽を流す場合は、有線放送や音楽配信サービスと契約していることが多いですが、その契約は『店内で流す』ことを想定しているのが一般的です。SNSで動画として公開することは、別の利用になると考えられます。つまり、店内で流している音楽が合法でも、そのまま動画に入れて公開してよいとは限りません。
契約の内容はサービスごとに違うため、契約書や提供元の案内を確認し、動画への利用が許可されているかを調べます。不明な場合は、提供元に問い合わせて、書面やメールで回答をもらっておくと安心です。
投稿の前にできる対処
もっとも確実なのは、撮影の間だけ店内BGMを止めることです。静かな状態で撮影し、後で投稿先のサービスが提供している音源や、利用許諾の明確な素材を重ねます。お客様がいる時間は難しいことがあるため、営業前後の撮影にまとめると運用しやすくなります。
どうしても店内の雰囲気を残したい場合は、BGMのない環境音(食器の音、調理の音)を中心に録り、ナレーションや字幕で補う方法があります。話し声が入る場合は、お客様の声が入っていないかも確認します。
- 撮影中は店内BGMを止める(営業前後に撮る)
- 投稿先の音源ライブラリを使う
- 利用許諾が明確な素材を選ぶ
- 環境音とナレーション・字幕で構成する
流行の音源を使うときの注意
TikTokやInstagramには、流行の音源を使える機能があります。ただし、アカウントの種類(個人か、事業用か)によって使える音源が違うことがあり、店舗やビジネス用のアカウントでは制限がかかる場合があります。仕様は変更されやすいので、最新の条件は各サービスの公式ヘルプで確認してください。
個人アカウントで音源を使った動画を、店の宣伝として投稿するのは、規約上の問題になる可能性があります。店舗の動画は事業用アカウントで、許可された音源を選ぶのが基本です。
よくある失敗と見直し方
よくあるのは、営業中に撮影した動画に店内BGMがそのまま入り、投稿後に動画が制限されたり、音声が削除されたりする例です。また、スタッフが私物のスマホで撮り、店のアカウントに流用した結果、権利の確認が漏れることもあります。
投稿前に、音声が入っている動画は必ず再生して、音源の出どころを確認する習慣をつけます。チェックリストを作り、投稿前に撮影者と投稿者が一緒に確認すると、ミスが減ります。
- 撮影時に店内BGMが入っていないか
- 話し声や、他のお客様の声が入っていないか
- 使った音源の利用許諾を確認したか
- 投稿先のアカウント種別で使える音源か
著作権や音楽の利用に関する判断は、契約内容や状況で変わります。確実な判断が必要な場合は、音源の提供元や専門家に確認してください。
字幕で伝えるという選択
音を最小限にして、字幕とテロップで内容を伝える方法は、店舗の動画に向いています。電車や職場など、音を出せない場所で見る人も多く、字幕があると内容が伝わりやすくなります。字幕を入れる作業は、字幕生成のようなツールを使うと時間を減らせます。音源の権利の心配も減り、運用の負担が軽くなります。
台本・撮影の段取りの例
BGMの問題を避けた撮影の段取りを、飲食店を例に紹介します。営業前の30分で、調理の手元と完成品を撮ります。この間、店内の音楽は止めておきます。包丁の音、炒める音、盛り付けの音は、BGMがなくても雰囲気が伝わる素材です。
編集では、音量を控えめにして、字幕で料理名とこだわりを入れます。投稿先で使える音源を重ねる場合は、音量を小さくし、環境音が聞こえる程度にします。この方法は、撮影から投稿まで30分程度で回せるため、毎週の運用にも向きます。
確認に迷ったときの考え方
音源の扱いに自信が持てないときは、『使わない』のが一番安全な選択です。映像だけで十分に伝わる場合は、無音でテロップと字幕を中心にします。BGMありきで作ると、権利の確認に時間がかかり、投稿が止まりやすくなります。
業務で長く続ける店では、BGMの契約や音源の取り決めを一度整理しておくと、その後の運用が楽になります。店内BGMの提供元に『動画への利用は可能か』を一度問い合わせて、返答を保管しておきます。