営業中にショート動画を撮るときのマナー。お客様に迷惑をかけない撮影のコツ
営業中の店内で動画を撮るときの配慮、撮影に適した時間帯、機材の置き方、スタッフの動き方、声かけの方法を解説します。
営業中の撮影は、お客様の時間と空間を借りて行うものなので、最小限にとどめるのがマナーです。基本は、営業前後や空いている時間に撮影をまとめ、営業中の撮影は『お客様が映らない・邪魔にならない』範囲に限定します。撮影のために接客が落ちると本末転倒なので、優先順位をはっきりさせます。
撮影に向く時間帯を決める
撮影は、開店前、閉店後、昼のアイドルタイム、定休日の4つの時間帯が候補です。開店前は光が安定し、人もいないため、商品や店内の撮影に向いています。閉店後は照明が落ち着くため、雰囲気のある映像が撮れます。
営業中に撮るなら、最も空いている時間帯を選び、数分で終える計画にします。撮影をする担当と、接客に集中する担当を分け、接客の質を落とさないようにします。
- 開店前:商品・店内の全景、仕込み
- 昼のアイドルタイム:調理や施術の手元
- 閉店後:片付け、道具の手入れ
- 定休日:まとめ撮り(複数本)
機材の置き方と動き方
スマホは三脚やクリップで固定し、手持ちで動き回らないのが基本です。手持ちで歩き回ると、お客様の視界や動線をふさぐことがあります。固定して撮れば、スタッフが普段通り動くだけで素材になります。
撮影中は、カメラの存在が気になるお客様もいます。撮影中である旨を店内の掲示や口頭で伝え、気になる人には映らない席を案内するなどの配慮をします。音や光(ライト)が他のお客様の迷惑にならないかも確認します。
声かけと断られたときの対応
撮影が目に入る席のお客様には、『店のSNS用に撮影しています。お顔が映らないようにします』と軽く声をかけます。嫌そうな様子があれば、すぐに撮影を止めるか、別の場所に移ります。
断られたときは、感謝を伝えて穏便に対応します。スタッフ全員が、断られた場合の対応を共通認識として持っておくと安心です。
よくある失敗と見直し方
よくある失敗は、混雑時に撮ろうとして、接客や提供が遅れることです。また、スタッフが撮影に気を取られて安全管理が疎かになることもあります。厨房や調理場の撮影では、衛生面(髪の毛、手洗い、清潔な服装)に気を配ります。
飲食店では、調理場や食材の保管状況が映ると、衛生面の印象に直結します。映してはいけないものがないか、投稿前に必ず確認します。
- 混雑時に無理に撮らない
- 厨房・調理中は衛生面を確認
- 他のお客様の私物や画面が映っていないか
- 撮影をする担当を決めておく
飲食店の衛生管理や許認可に関する決まりは、地域によって異なります。保健所などの案内を確認してください。
撮影の時間を減らす工夫
営業中の撮影を減らすには、撮影日を決めて集中して撮るのが有効です。月に1回、定休日に半日使って、10本分の素材を撮れば、毎週の営業中の負担がほぼなくなります。台本を事前に用意しておけば、撮影も短時間で済みます。
撮影時のスタッフ間の合図とルール
営業中の撮影では、スタッフ同士の合図を決めておくと、スムーズです。たとえば、撮影を始めるときに『撮影開始します』と声をかけ、混雑し始めたらすぐ止める合図を決めます。撮影担当が常にフロアの状況を見られる位置にいることも大切です。
撮影中のスマホは、お客様に向けない、ストラップや三脚の脚が通路にはみ出さない、会話の録音が入っていないかを確認する、といった基本を共有します。ルールを紙1枚にしてバックヤードに貼っておくと、新しいスタッフにも伝わりやすくなります。
- 撮影開始・終了の合図を決める
- 通路に機材をはみ出させない
- お客様の会話が音声に入らない位置にする
- 混雑し始めたらすぐ中止する
近隣・店外の撮影で気をつけること
店の外観や、行列、街並みを撮る場合は、通行人や近隣の住民への配慮が必要です。歩道に機材を置く、通行を妨げる、他の店の看板やナンバープレート、近隣の住宅の窓を映す、といったことは避けます。
商店街やビルの共用部分では、管理者のルールがあることもあります。撮影が禁止されていないか、事前に確認します。ドローンを使う場合は、航空法などの規制があるため、公式の案内を確認し、迷ったら使わない選択が安全です。
撮影の台本例:開店前の15分で撮る手順
営業中に迷惑をかけないための具体的な段取りです。開店15分前に、撮影担当が脚立つきのスマホを入口付近に置きます。最初の3分で店の外観と入口、次の5分で商品または看板メニューの手元、最後の5分で店内の全景を撮ります。残りの時間は、撮れたかの確認と、次回撮りたい素材のメモに使います。
この日だけで、外観・手元・全景の3種類の素材が揃います。編集では、外観→手元→全景の順につなぎ、字幕で店名、営業時間、場所を入れれば、お店紹介の動画が1本できます。慣れてくれば、同じ段取りで季節のメニューや新商品の素材も短時間で集められます。