メディア/SNS横断展開

同じBGMを複数のSNSで使っていい?アプリ内音源と書き出し済み動画の権利の違い

ショート動画編集部byNobiru AI
約7分で読めます

アプリ内の音源は、その媒体の中での利用を前提にしていることがあります。他媒体への流用で問題になりやすい点と、音源を確認する手順、安全な選び方を解説します。

アプリ内の音源ライブラリで選んだBGMは、その媒体の中で使うことを前提に提供されている場合があり、動画を書き出して別の媒体に出すと、使えない・警告が出る・収益化に影響する、といった問題が起きることがあります。複数の媒体に出す動画では、最初から「どの媒体でも使える条件のBGM」を選んでおくのが、いちばん安全です。この記事では、確認すべき項目と、選び方を整理します。権利の判断は個別の条件によるため、最終的には提供元の規約の確認が必要です。

なぜ使い回しで問題になるのか

音楽の利用には、著作権や、レコード会社などの権利が関わっています。アプリは、権利者との契約に基づき、アプリ内で使える音源を提供しています。契約の範囲が「そのアプリ内での利用」に限定されていれば、書き出した動画を別の場所で使う行為は、契約の範囲外になる可能性があります。

特に、商用アカウント(企業、店舗、収益化したチャンネル)では、個人アカウントよりも使える音源が制限されていることがあります。個人アカウントで使えた音源が、ビジネスアカウントでは使えない、という場面もあります。

流用する前に確認すること

別の媒体に出す前に、使っているBGMの提供元と、利用条件を確認します。次の項目を、音源ごとにメモしておくと、後からの確認が楽になります。

  • 音源の提供元(アプリ内、配信サイト、フリー素材サイトなど)
  • 商用利用の可否と、収益化の可否
  • 利用できる媒体の範囲(他のSNSや広告への転用)
  • クレジット表記が必要か
  • 利用期間や、地域の制限

チェックリスト:投稿前の音源確認

投稿前に、音源の提供元と条件を確認したか、商用や収益化に使える条件か、投稿する全媒体で使える範囲か、必要なクレジット表記を入れたか、台帳に記録したか、の5点を確認します。1つでもあいまいな項目があれば、その音源は使わない判断も、運用を守るために必要です。

よくある勘違い

「クレジット表記をしていれば、どこでも使える」「フリーと書いてあるので、商用でも自由」「他の人が使っているから大丈夫」といった勘違いは、トラブルのもとです。フリーの意味は、無料なのか、自由に使えるのかで異なり、無料でも商用は禁止、という場合があります。また、他の人が使えているのは、その人が別の契約や許諾を得ている可能性があります。

自分の使い方(商用か、収益化するか、広告に使うか)に合った条件かを、提供元の規約で確認することが基本です。

確認の手間を減らす運用

毎回確認するのは手間なので、使う音源の提供元を2〜3か所に絞り、その規約を最初に読み込んでおきます。そのうえで、決まった提供元の音源だけを使う運用にすれば、動画ごとの確認作業を大きく減らせます。企業で運用するなら、使ってよい音源のリストを社内で共有し、それ以外は上長に確認するルールにすると、事故を防げます。

安全に使い回すための選び方

最も安全なのは、複数の媒体で使えることが明記されている音源を選ぶことです。商用利用が可能なフリー音源や、有料の音源ライブラリで、利用範囲に「SNS全般」と書かれているものがその例です。利用規約は、時間がかかっても、一度は最後まで読みましょう。

アプリ内の流行の音源を使いたい場合は、その媒体だけで公開する動画と割り切り、別媒体用には別のBGMで作り直す選択もあります。無音の動画に、媒体ごとに音源を後付けする運用も、投稿前の手間はかかりますが、確実です。

警告や申し立てが出たときの対処

投稿後に、権利に関する警告や申し立てが出た場合は、慌てて削除する前に、内容を確認します。どの部分が問題になっているのか、収益や公開への影響は何か、異議申し立ての手段があるか、を媒体のヘルプで確認します。

自分が正当な利用権を持っている場合は、異議申し立てを検討できますが、持っていない場合は、音源を差し替えるか、動画を非公開にします。判断に迷うときは、専門家への相談も選択肢です。繰り返しの違反は、アカウントの制限につながる恐れがあります。

音楽の権利は複雑で、契約や媒体の規約によって結論が変わります。この記事は一般的な考え方であり、法的な助言ではありません。

運用のコツ:BGMの台帳を作る

使ったBGMは、動画ごとに台帳へ記録しておきます。曲名、提供元、利用条件の確認日、使った動画の一覧を残せば、あとで条件が変わったときにも、どの動画に影響するかをすぐ確認できます。台帳があるだけで、運用の安心感が大きく変わります。