ショート動画にブランドロゴや商標が映ってもいい?紹介・レビュー時の注意点
商品レビューや日常の映像にブランドロゴが映る場合の考え方と、避けたほうがよい使い方を整理します。商標の判断は断定せず、確認先の見つけ方も紹介。
商品のレビューや日常の記録で、ブランドのロゴが映ること自体は珍しくありません。ただし、ロゴや名称は商標として保護されていることが多く、使い方によっては問題が生じる可能性があります。結論としては、商品を説明するために、その商品名やロゴが自然に映る程度なら問題になりにくいと言われることがありますが、自分の商品やサービスであるかのように見せる、ロゴを加工して使う、といった使い方は避けるべきです。
商標に関する判断は、状況ごとの総合的な判断になります。この記事は一般的な整理であり、結論を保証するものではありません。判断に迷う場合は、専門家や権利者の公式ガイドラインを確認してください。
商標とは何か:基本の考え方
商標は、商品やサービスを他と区別するための名前やマークを保護する仕組みとされています。ブランド名やロゴが典型で、商標を持つ側には、その使用についての権利があります。他人の商標を、自社の商品やサービスの出所を示す目的で使うと、問題になりうるというのが基本的な理解です。
一方、商品を紹介する文脈で、その商品名を言及したり、映ったりすることは、商品の説明という性質を持ちます。ただし、態様によって評価が変わるため、一律に安全とは言い切れません。特に、公式であるかのような誤解を与えるような見せ方は避けましょう。
問題になりにくい使い方・避けたい使い方
以下は、実務上の目安です。法的な保証ではなく、判断に迷うときの整理として使ってください。
- 【比較的問題になりにくい】購入した商品を手に取って紹介し、商品名やロゴが自然に映る
- 【比較的問題になりにくい】商品名を言及して、使用感を述べる
- 【避けたい】ロゴを動画のアイコンやサムネイルの装飾として大きく使う
- 【避けたい】ロゴを加工し、公式の提携やスポンサーであるかのように見せる
- 【避けたい】自社の商品の宣伝の中で、他社のロゴを無断で比較に使う
- 【避けたい】類似した名前やロゴを、自社の商品に使う
レビュー動画でも、悪意のある内容や誤解を招く比較は、別の問題を生む可能性があります。事実に基づいた説明を心がけましょう。
公式のブランドガイドラインを探すコツ
多くの企業は、ロゴの使用に関するガイドラインを公式サイトで公開しています。プレスキット、ブランドガイドライン、メディア向けページ、利用規約などの名称で探すと見つかることが多いです。そこに、紹介や記事での使用可否が書かれていれば、それに従います。
ガイドラインが見つからない場合は、問い合わせ窓口に確認する方法があります。メールで質問するときは、使用する目的、掲載先、ロゴの表示サイズなどを具体的に伝えると、回答が得やすくなります。返信内容は保存しておきましょう。
他社ロゴを含むPR案件・比較動画の注意点
企業から依頼されたPR案件では、ロゴの使用ルールが契約や案件資料に定められていることが多いです。その場合は、指定に従って使用します。依頼企業の素材を使う場合でも、その素材の権利が誰にあるのかを確認し、許可を得ておくと安心です。
比較動画は、他社の商品を引き合いに出すため、表現の取り扱いに注意が必要です。事実を正確に述べ、根拠を示せる範囲に限定します。自社が優れていると断定する表現は、別の規制に抵触するおそれもあるため、慎重に検討してください。
映り込みを減らす撮影の工夫
ロゴを出したくない場面では、撮影前にロゴを隠す、あるいは編集時にぼかすなどの対処ができます。背景に映る看板や、着用している服のロゴなど、意識していないところにも注意が向くと安心です。
ただし、ロゴを隠す加工が、かえって不自然な印象になる場合もあります。動画の主題と関係のないブランドは、できるだけ撮影の段階で映さないようにする、という方針が最も手間がかかりません。
ケース別の考え方
ケース1:カフェの商品を飲む動画で、カップのロゴが映る。商品の紹介の範囲に収まることが多く、ガイドラインがあれば従えば足ります。ケース2:他社製品を並べて「どれが一番か」とランキングにする。事実に基づいているか、誤解を招く比較でないかの確認が必要です。ケース3:ロゴをアニメーションで動かし、動画のタイトル画面に使う。公式のロゴ素材を提供している企業もありますが、無断加工は避けたほうがよい使い方です。
よくある質問
Q. 100円ショップの商品パッケージは映していい? A. 商品紹介の範囲なら通常は問題になりにくいと言われますが、ブランドのガイドラインがあれば従ってください。
Q. 競合の商品を貶める比較は? A. 事実に基づかない比較は、別の法的問題を生むおそれがあります。根拠を示せる範囲に限定しましょう。
投稿前の確認フロー
投稿の前に、動画内にロゴや商標が映るカットを洗い出し、それぞれについて、商品紹介の範囲か、装飾や強調の使い方かを仕分けします。装飾や強調に当たる使い方があれば、ロゴを外す、小さくする、別の表現に変えるなどの修正を行います。仕分けの結果をメモに残すと、複数人で運用する際の判断基準にもなります。