ライブ配信のハイライトをショートにする手順|アーカイブから切り出して公開するまで
配信アーカイブからショートを作る流れを、場面探し・切り出し・縦型への整形・公開の4段階で解説。長時間の配信から効率よく見せ場を選ぶ方法も紹介します。
ライブ配信のハイライトをショートにする基本の流れは、①アーカイブから見せ場の候補を探す、②15〜60秒ほどで意味が通る範囲を切り出す、③縦型に整えて字幕を付ける、④タイトルと概要欄を整えて公開する、の4段階です。数時間ある配信を最初から見直すと時間がかかるため、候補を探す方法を工夫するのが最大のポイントです。この記事では、各段階の作業内容と、よくある失敗を説明します。
ステップ1:見せ場の候補を探す
配信の最中に、見せ場になりそうな時刻をメモしておくと、後の作業が楽になります。メモがない場合は、コメントが盛り上がった時間帯、笑いが起きた場面、視聴者の反応が目立った場面を手がかりにします。アーカイブを倍速で見ながら、「これは切り抜ける」と思う場面にだけ時刻を記録していきます。
目安として、2時間の配信で候補は5〜10か所あれば十分です。全部を使う必要はありません。候補の段階では数を絞らず、使えるか分からない場面も含めて拾っておき、次のステップで取捨選択します。
ステップ2:切り出す範囲を決める
切り出しでは、「前提がなくても意味が通じる」ことを優先します。配信の途中から切ると、前のやり取りを知らないと分からない場面が多くなります。そのため、開始位置を少し前に取り、一言で状況が分かる字幕を最初に出します。
終わりは、オチや結論の直後で切ります。余韻を入れすぎると冗長になるので、一呼吸おいて終わる程度で十分です。範囲の目安は次の通りです。
- 笑える場面:オチの前後を含めて20〜40秒程度
- 為になる解説:1つの結論に絞って30〜60秒程度
- 感動やハプニング:状況説明を3〜5秒入れて、20〜40秒程度
ステップ3:縦型に整えて字幕を付ける
配信は横型の画面が多いので、縦型に変換する際は、話している人や重要な画面表示が中心に入るよう調整します。ゲーム画面とカメラ映像が同時に映る場合は、上下に分けて配置する方法もあります。コメント欄の画面を載せる場合は、個人名やアイコンが映り込んでいないか確認します。
字幕は、音を出さずに見る人のために必須と考えてください。話し言葉をそのまま文字にすると読みにくいので、言い淀みを削り、1行12〜15文字ほどに整える方法が運用者の間でよく使われています。自動字幕を使う場合も、固有名詞や専門用語の誤変換が多いので、公開前に目視で確認しましょう。
ステップ4:公開前のチェック
タイトルは、配信名ではなく切り出した場面の内容を表します。たとえば「雑談配信 #12」ではなく「初めて作った料理が予想外の結果に」のように、中身が想像できる文にします。概要欄には、元の配信アーカイブへのリンクを入れ、見たい人が全編に進めるようにします。
公開前には、BGMや第三者の映像、他人の声が入っていないかを確認します。ゲーム実況は、ゲームごとに実況動画の利用ガイドラインが設けられている場合があるため、公式の案内を確認してください。
出演者以外の声・顔・コメントが映る場合は、プライバシーや肖像権への配慮が必要です。映り込みがあるときは、加工するか、その場面を使わない判断をしましょう。
字幕とタイトルの具体例
ハイライトの字幕は、その場の話し言葉をそのまま出すだけでなく、状況の説明を先に出すと理解されやすくなります。たとえば、料理配信で調味料を間違えた場面なら、冒頭に「砂糖と塩を間違えました」とテロップを出し、その後に慌てる様子を見せる、という順番です。文脈の説明に使うのは、最初の2〜3秒に留めます。
タイトルは、動画の中身を具体的に示す文にします。例:「生配信で砂糖と塩を間違えた結果」「質問に答えたら想像以上に盛り上がった」。同じ配信から複数のショートを作る場合は、それぞれ別の切り口のタイトルにして、重複を避けます。
作業時間を短くする工夫
配信ごとに毎回ゼロから考えると時間がかかるため、型を決めておきます。字幕のフォント、色、位置、動画の枠のデザイン、最初と最後のテロップの形を、テンプレートとして保存しておきます。編集ソフトにテンプレートの機能がなければ、前回のプロジェクトを複製して、中身を差し替える方法でも同じ効果が得られます。
また、切り出しの作業日を決めると、先延ばしを防げます。たとえば、配信の翌日の夜に1時間だけ作業する、と決めておくだけでも、継続しやすくなります。
元の配信への戻り道を作る
ハイライトの最大の役割は、配信全体や次回の配信への入口になることです。概要欄の最初に、元の配信アーカイブのリンクと、どの時刻から見られるかを書いておきます。「この場面は配信の32分頃から」のように、時刻を添えると、全編を見る人が目的の部分に飛びやすくなります。また、定期配信をしている場合は、次回の配信予定も固定コメントに記載しておきましょう。
よくある失敗
最も多いのは、文脈が分からない場面を切り出してしまい、見た人が「何の話?」となる失敗です。もう一つは、配信中の長い間(ま)や機材トラブルの時間をそのまま入れてしまうことです。ショートでは、最初の数秒に動きが必要なので、間はカットします。また、毎回違う画面構成にしてしまうと、チャンネルの印象がまとまりません。レイアウトと字幕のスタイルを固定すると、作業も早くなり、シリーズとして認識されやすくなります。
この記事に関連する機能
動画切り抜きの機能を見る