音声のノーマライズとは?ショート動画で音量のばらつきをそろえる手順と目安
ノーマライズは、音量を基準にそろえる処理です。動画ごとの音量差や、声とBGMのばらつきを整える手順と、やりすぎて音が割れる失敗の防ぎ方を解説します。
ノーマライズとは、音声データの音量を、一定の基準にそろえる処理のことです。たとえば、録音した声が小さすぎる場合に、全体を持ち上げて、適切な音量にします。ショート動画では、複数のクリップで声の大きさが違ったり、投稿した動画ごとに音量がばらついたりすると、視聴者が音量を調整する手間が生じ、離脱の原因になりかねません。ここでは、基本の考え方と手順を説明します。
ノーマライズの仕組み
ノーマライズには、主に2つの方式があります。ピークノーマライズは、音声の最大の音量を基準に、全体を持ち上げます。ラウドネスノーマライズは、人間の耳に聞こえる音の大きさを基準にそろえます。多くの動画サービスは、音量を自動で調整する仕組みを持つ場合がありますが、仕様は各サービスで異なります。
編集の段階では、聞き取りやすさを優先し、複数のクリップで同じ感覚の音量になるよう、そろえておくと安心です。
基本の手順
手順は次のとおりです。まず、すべてのクリップを再生し、声が小さい部分や、突然大きくなる部分を確認します。次に、声のクリップの音量をそろえます。その後、BGMや効果音の音量を、声より小さめに調整します。最後に、全体の音量が、歪まない範囲で適切かを確認します。
確認する際は、スマホのスピーカーとイヤホンの両方で聞いてください。環境によって聞こえ方が違うためです。
- 1. 声のクリップの音量をそろえる
- 2. BGMと効果音を、声より控えめに調整する
- 3. 全体の音量が割れていないかを確認する
- 4. スマホのスピーカーとイヤホンで聴き比べる
やりすぎによる失敗
音量を上げすぎると、音が割れて、聞き取りにくくなります。波形が上限に張り付いている場合は、音が歪んでいる可能性があります。また、小さい声を無理に持ち上げると、背景のノイズも大きくなります。ノイズが気になる場合は、ノイズ除去の機能を併用しますが、かけすぎると、声が不自然に聞こえることがあります。
基本は、収録の段階で適切な音量で録ることです。マイクを口元に近づける、静かな場所で録音するといった工夫で、後処理が少なくなります。
具体例:声とBGMを整える流れ
3つのクリップで構成した20秒の動画を考えます。1つ目の声が小さく、2つ目が大きく、3つ目は適正だったとします。まず、3つの声の音量を同じ程度にそろえ、次に、BGMを声の下に、聞こえる程度の小さな音で入れます。最後に、全体で聞いて、音割れや急な音量変化がないか確認します。
BGMは、声が入る部分だけ音量を下げる設定にすると、聞き取りやすくなります。この設定は、多くの編集アプリに備わっています。
投稿前の最終チェック
書き出し後は、実際に投稿する端末で再生して確認するのが確実です。
- スマホの音量を中程度にして、声が聞き取れるか
- イヤホンで聞いても、音割れや突然の大音量がないか
- BGMが声を邪魔していないか
- 字幕のタイミングと、声が合っているか
よくある疑問:自動で音量を調整してくれる?
多くの動画サービスは、再生時に音量を自動で調整する仕組みを持つ場合があります。ただし、その仕様は公開されていないことも多く、変更される場合もあります。サービス任せにせず、自分の編集段階で、聞きやすい音量にそろえておくのが安心です。
録音時に気をつけること
後処理に頼らず、録音時に音量を適切にすると、仕上がりが大きく変わります。マイクと口の距離を一定に保つ、静かな場所で録音する、テスト録音をして波形を確認する、といった基本が大切です。外付けマイクを使うと、声がクリアに録れ、編集の手間も減ります。
よくある疑問:BGMの音量はどのくらい?
BGMの音量は、声が最も聞きやすくなる程度に下げるのが基本です。目安として、声が入っている部分では、BGMを声よりかなり小さくし、声のない場面では、少し上げても構いません。具体的な数値は、編集アプリや素材によって異なるため、実際に聞いて判断してください。スマホの小さなスピーカーでも、声が聞き取れることを確認しましょう。
音量を整えるときによく使う機能
多くの編集アプリには、音量を調整するスライダー、フェードイン・フェードアウト、自動で音量を下げる機能(声に合わせてBGMを下げる)などがあります。これらを組み合わせることで、手間をかけずに、聞きやすい音に整えられます。使い方は、アプリごとのヘルプで確認してください。
音量を数字で確認する方法
編集アプリによっては、音量をデシベルや波形で確認できます。波形が上限に張り付いているときは、音割れの危険信号です。目で確認しつつ、耳でも確認してください。具体的な適正値は、サービスやアプリで違うため、公式の推奨がある場合はそれに従います。迷う場合は、すでに投稿して聞きやすかった自分の動画と、音量を比べるのが簡単です。
複数クリップで声の大きさが違う理由
同じ人が話していても、マイクとの距離や、話す勢い、録音した場所の違いで、声の大きさは変わります。撮影の際に、マイクとの距離を一定に保つだけで、後の編集が大幅に楽になります。編集では、大きいクリップを下げるより、小さいクリップを上げすぎないよう注意し、全体で自然な範囲に収めてください。
まとめ
ノーマライズは、音量のばらつきを整える基本の処理です。声を基準に、BGMを控えめにそろえ、割れていないか確認する。この流れを習慣にすれば、聞きやすい動画になります。
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